古書に孕まれたのは、一つの痕跡。
- ★★★ Excellent!!!
坂の多い港町の喫茶店に入った主人公。主人公の手には一冊の本。
その本を目当てに、古書店の使いがやってくる。
「その書籍を売ったのは間違いだった。
代金は返すから、古書を戻してくれないか?」
主人公は妙案とばかりに、大人用のお子様ランチを注文し、その代金を払わせる代わりに、書籍を返却した。そう、書籍は古書店に戻った。
古書の中に挟んであった、一つの痕跡以外は――。
味のある文体で、ノスタルジックな雰囲気の作品でした。
皆様も、古書店で買い物をするときには、ご注意を。
是非、御一読下さい。