人とロボットの、不思議な共存の形。
できそこないロボットは、いじめられっ子の代わりにいじめられるために教室にやってきました。いじめられっ子だった僕は、ロボットのおかげでいじめられなくなったけど……。人間が投入したできそこないロボットは、人間の自分勝手な考えによって次々と存在意義を変えていきます。その様子は妙にリアルに感じられて、淡々と語られる社会の変化の様子を怖いなぁと感じました。すごく、有り得そうで。ラスト、僕は僕らしい決意を持って、ロボットに対する行動を起こします。とても短いながらも、考えさせられることの多い作品です。
人は他者に"弱さ"を求めている。滑稽であることを他者に見出し、人は己のランクを認識し安心する。しかしそれと同時に、人はその"弱さ"から強い気持ちを生み出すことも、心のどこかで気づいている。そんなことに気づかせてくれるストーリー。
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