この物語の最大の魅力を語るとすれば、それは主人公が最初から最強ではなく、正真正銘の一般人であり、最弱な所だろう。
この物語を読み進めていくにつれて、成長していく主人公、世界においての自分のような存在の立ち位置を知り、時に悔やみ時に絶望し、仲間と共に困難を乗り越えていく。
また、個人的に色々とこの物語の考察をするのも、また楽しめる要素となるだろう。
これ以上を語るとネタバレになるので言わないが、とにかく面白いというのは純然たる事実だと言える。
ぶっちゃけ、読んで損は無いからとにかく読み進めていくとはまるよ!という事。
異世界だろうが、それは現実。もちろん、俺ツエーだのは無い。言うなれば第二の現実とも言える物語がそこにある。
読もうぜ!!取りあえず読もうぜ!!つか読んで!!読んでくれなきゃ嫌だっちゃ!
いい意味でちゃんとしっかり王道してます。
予定調和の苦悩と苦労で序盤から成長マックスまで跳ね上がり、そこからはただの無双な作品も作者さんの実力に拠っては面白いこともありますがやはり主人公の苦悩や壁を乗り越えて見せる成長、お飾りじゃない背中を預けられる仲間、それらが魅せる物語は読んでいてとても心地いいです。
更新頻度も早いので、待たされまくって内容が思い出せないという事もほとんどないので安心してイッキ読みして追いついちゃって下さい。睡眠時間の確保は自己責任です。
※注意 ネタバレかも
推しが死んだ時は絶望に打ちひしがれましたが続きが更新されるとつい読んでしまう、魅力のある作品です。
一人称視点で読みやすく描かれるのは、その可読性とは対照的な重厚で緻密な世界観。
作品の中にひとつの世界が生々しく創り出されています。
また、王道ファンタジーであるとともに、ダークファンタジーでもあります。
まれびとと称される転移者の扱いが過酷で、そのハードな世界を生き抜いて行かなければならないのですが、ヒロインのイリムを始め、ポップなキャラクター達がテンポの良い会話を繰り広げたり、息抜き展開が効果的に挟まれているので、抑揚がつき、ダレる事なく読み進められます。
初めからチート的な強さを持つわけではなく、次第に主人公が力をつけて周りから認められていく様は、少年漫画に似たカタルシスを生み出します。
戦闘シーンの迫力も凄まじく、また、その中で描かれるドラマも胸熱です。
人気が出るのには理由があるのです。
皆様是非ご一読を!!
異世界転生。異世界ファンタジー。
単純にこの言葉に収まらない、規格外な一面を秘めているからこその波乱。いかがですか?
現代世界から転生した主人公がやってきたのは、異世界ファンタジーらしさ溢れる世界。
そこで獣人イリムに助けられ、ふとしたきっかけから炎の精霊を操る精霊術師を手に入れますが、偶然力を使っているのを見られ、一子相伝の精霊術師の力をイリムに教える事で、彼は「師匠」という渾名で生活するようになります。
助けてくれた獣人の村をある理由から出て、人の文明がある世界へと旅立った二人。
そこで師匠は知ることになります。
この世界では異世界転生者である稀人は、世界を恐慌に陥れている稀人、氷の女王の存在により、忌み嫌われ晒し殺されてしまう、とても危険な世界だということに。
こんな、少し他の異世界ファンタジーと比べて毛色が違う部分を感じさせましが、話の面白さはこの「常について回る危機」故にある、ややダークな側面と、師匠と他の仲間の交流で見せる、ややライトな側面のメリハリの良さでしょう!
仲間達との旅は意外に楽しく、稀人達の現代世界の事も交えた会話などはとてもポップで楽しげで、そこだけ見れば王道ファンタジー感もある。
しかし、同時に突然他の稀人を、街の者達が怨み辛みを見せながら殺していく様は、そんな雰囲気とは一転。世界の闇を突きつけてくるんです。
更に。
稀人の中にも、悪人として酷い事をしでかす輩などもおり、世界の混沌と、隔たった秩序によるダークな側面が強くなる事もあるのです。
しかし、その光と闇をうまく混ぜる事で、ひたすらの暗さではない、救いのある話にもなっています。
仲間達もいい味を出していますが、師匠も炎の精霊の如く熱く、そして俺強い系に留まらない、危機感や挫折。そして成長も感じさせてくれます。
レビュー時点で丁度2章が終わり、師匠の心に転機も訪れ、先がまだまだ気になるこの物語。
話数も多いですが、決してただ冗長としている訳ではなく、話としての読みやすさも、ボリュームも十分!!
ただ熱く楽しいだけじゃない、やや異色でダークさもあるファンタジーをお望みなら、是非読んでみてくださいね!!
ちなみに。
JKの制服にエンチャント掛けまくるってすごくないですか!?\\\\٩( 'ω' )و ////