稀人ながら精霊術師の力を手に入れた師匠の波乱なる物語

異世界転生。異世界ファンタジー。
単純にこの言葉に収まらない、規格外な一面を秘めているからこその波乱。いかがですか?

現代世界から転生した主人公がやってきたのは、異世界ファンタジーらしさ溢れる世界。

そこで獣人イリムに助けられ、ふとしたきっかけから炎の精霊を操る精霊術師を手に入れますが、偶然力を使っているのを見られ、一子相伝の精霊術師の力をイリムに教える事で、彼は「師匠」という渾名で生活するようになります。

助けてくれた獣人の村をある理由から出て、人の文明がある世界へと旅立った二人。
そこで師匠は知ることになります。

この世界では異世界転生者である稀人は、世界を恐慌に陥れている稀人、氷の女王の存在により、忌み嫌われ晒し殺されてしまう、とても危険な世界だということに。

こんな、少し他の異世界ファンタジーと比べて毛色が違う部分を感じさせましが、話の面白さはこの「常について回る危機」故にある、ややダークな側面と、師匠と他の仲間の交流で見せる、ややライトな側面のメリハリの良さでしょう!

仲間達との旅は意外に楽しく、稀人達の現代世界の事も交えた会話などはとてもポップで楽しげで、そこだけ見れば王道ファンタジー感もある。

しかし、同時に突然他の稀人を、街の者達が怨み辛みを見せながら殺していく様は、そんな雰囲気とは一転。世界の闇を突きつけてくるんです。
更に。
稀人の中にも、悪人として酷い事をしでかす輩などもおり、世界の混沌と、隔たった秩序によるダークな側面が強くなる事もあるのです。

しかし、その光と闇をうまく混ぜる事で、ひたすらの暗さではない、救いのある話にもなっています。

仲間達もいい味を出していますが、師匠も炎の精霊の如く熱く、そして俺強い系に留まらない、危機感や挫折。そして成長も感じさせてくれます。

レビュー時点で丁度2章が終わり、師匠の心に転機も訪れ、先がまだまだ気になるこの物語。
話数も多いですが、決してただ冗長としている訳ではなく、話としての読みやすさも、ボリュームも十分!!
ただ熱く楽しいだけじゃない、やや異色でダークさもあるファンタジーをお望みなら、是非読んでみてくださいね!!

ちなみに。
JKの制服にエンチャント掛けまくるってすごくないですか!?\\\\٩( 'ω' )و ////

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