カクヨムで中堅作家やってたら学校一の美少女にバレて、なんか付き合うことになった件 〜最高級お嬢様()と放課後喫茶店でダラダラ仲良くする日々って良くないですか?〜
第9話 絶対sexしてると思われるじゃない
第9話 絶対sexしてると思われるじゃない
ダムダム。
キュッ!
ある平日の午後。体育館にシューズの擦れる音が響く。
クラス行事のロングホームルームのレクリエーションとして、男女混合バスケットボール大会が催されていた。
夏休み直前ってことで、一時間丸々生徒の自由にできるってんでね。
これが終わったらもう放課後、しかも明日からは夏休みだってんで、みんなテンションお高めだ。
「桐島!そっち行ったぞ!」
ビュっ!鋭いパスが飛んでくる。
「おわっ!っとっと!」
そこはこの僕。10年に一人の童貞と呼ばれた桐島カズト。
抜群の運動神経を見せつけるようにボールをお手玉(ファンブル)。
もたくさと手間取ってるうちにーーーー
「いただきっ!」
サッカー部のリア充君が機敏な動きで僕からボールを奪っていく。
そのまま一気にゴールを決められる。これで10点差。
元々敵チームの方がリア充集めてて不公平なチーム編成だけど、この劣勢は僕のせいな部分も結構ある。
「桐島ぁ……」
チームメイトから失望の溜息が漏れる。
ごめんて。頑張るからさ。
ゲーム再開。こっちの攻撃だ。
点差を詰めようと素早いパス回しを見せる我がチーム。
僕もどうにか貢献しようと自分なりに走り回る。
パシっ!今度はちゃんとパスキャッチ。
ゴールを目指そうとしたところで……さっきのサッカー部がデフェンスとして立ちはだかる。
「行かせねーぞ、桐島ぁ」
「クッ」
体格もずっと大きいサッカー部のプレッシャー半端ないわ。
でも簡単に奪わせるわけにはいかない。なんとかボールを守りつつ周りを見回し……。
「桐島君!こっち!」
我が心のアイドル、クラス一の聖女、琴寺シズクさんの声が響く。
ピュッ!反射的にパスを出すが。
「バカ!桐島!琴寺さんは敵チームだ!」
味方の大沢君の声にギョッとする。
しまったと思う間もなく走り抜ける琴寺さん。ゴール前でクラス一のギャル、四条ミサキとパス交換し、さらに追加点を決める。
これで12点差。
「きーりーしーまーぁ!」
「ご、ごめんて!ごめんて!大沢君!」
「プギャー!桐島だっせー!」
クラスメイト達に囃し立てられる。
クラス内で舐められ感が慢性的に発生している僕だが、それでも黒雛と付き合いだしてからは、イジられつつもまだ周囲に構われるくらいの存在にはなれていた。(それ以前はそれすらないアンタッチャブルだった)
「えへへ、ありがとね桐島くん」
「琴寺さん……ひどいよぉー」
大恥晒してしまったな、これは良くない。
「おうおう桐島。シャキッとしようぜ。
それともあれか?彼女の前じゃないと気合い入んない感じか?ははっ」
味方のバスケ部君が僕の尻を叩きながら言ってくる。
うぅ、面目ない。
関係ないけど、あれだよね。
バスケ部の人ってこういうレクのバスケでムキにならないイメージあるよね。
負けてるのにカッカしないし、プレイでもゴールに絡まずに適当にボール回しに徹してるし。
サッカー部はサッカーでもサッカー以外でもムキになるイメージある(偏見)。
「黒雛さん大丈夫かなぁ。桐島君、何か聞いてない?」
「いや、わかんないな」
琴寺さんが聞いてくる。
そう、学校一のアイドルにして僕の彼女()、黒雛アスカはこのバスケに参加していない。
体調不良を理由にホームルームの前に保健室に行った黒雛だが、僕は昼休みに本人から個人的にそうすることを聞いていた。
曰く、
『サボるわ。出席点もつかない行事に付き合うなんてムダでしかないし、適当に理由をつけて保健室のベッドで寝ているわ。ちょうど『スナックバス江』の新巻を買ったところだからデバイスで読んでるわね。
と言って、体調不良が大ごとになって家に連絡でもされたら面倒だから、終了直前くらいに治ったとか言って戻って来ようかしら。
桐島君はちゃんと参加しなさいよ。カップルが揃って不参加で保権室とか、絶対sexしてると思われるじゃない。精々励んできなさい。みんなによろしくね』
とのこと。本当に相変わらずなやつだ。
キッ!
後頭部に何やら強い視線を感じる。
振り返ると、クラス一のギャル、四条ミサキさんがこっちをすごい目で睨んでいる。
「……四条さん?なにか用?」
別に四条さんに怒られる筋合いはないんだけどな。
僕のミスだって、敵チームの四条さんが怒ることじゃないだろう。
「……桐島。お前あんま調子乗んなよ?」
えらく冷たい声で詰められる。
ウッ。体が不意に固くなる。
黒雛と付き合ってから、多少は周囲とコミュニケーションを取れるようになったが、性根の陰キャが治ったわけではないので、こういう明確な悪意をぶつけられると無意識にすくんでしまうな。情けない。
「ぼ、僕は別に……」
「そうだよてめえ!調子乗んなよ桐島!
てめえ次はちゃんとやんなかったらマジで殺すぞ!?」
言い返そうとしたところで、後ろから怒声を浴びる。
味方チームの野球部君だ。
元々僕に対して当たりの強いやつだが、今日は特にだな。
普段はリア充組に属している彼だが、今日のバスケは人数の関係で非リアチームに回されたのがいたく気に食わないのか、やけに突っかかってくる。
お、おうとかなんとか適当に返事をするが、もちろん内心はビビりまくりな僕だ。
ただひたすら「周囲に怒られたくない」の一心でコートを走り回る。
大沢くんのミドルシュート。惜しくもリングに弾かれる。
ここだ!ゴール下でリバウンドを取りに行く。これ取ってゴール一本決めれば仕事した感出るでしょ。
「うおお!」
「そりゃあっ!」
僕と同時にボールに飛びついたのは敵チームの四条さんだ。
若干気後のする相手だが、負けるわけにはいかない。闘志を燃やしてぶつかっていく。(殺されたくないから)
「おおおおおっ!」
気を吐きながら、必死で手を伸ばす。
右手の先の感触。わずかに早く僕がボールを掴んだか!
しかし。
慣れないことをしたのが良くなかったのか。
ドシィン!
空中で激しく衝突した僕と四条さん。
バランスを失った二人は、そのままーーーードン!二人同時に床に激突する。
いってぇ……!衝撃に顔を顰めつつも、右手の感触を確かめる。
大丈夫だ。ボールはまだしっかり掴んでいる。
だがーーーー
「…………てめえええ!マジでふざけんなよっ!」
怒声をあげる四条さん。
それもそのはず。
僕は四条さんを完全に押し倒す形でのしかかり、顔をその豊満な胸に埋める体勢になっていたのだ!
あ……なんかすごいいい匂い。
シャンプーとか、体操服の柔軟剤の香りとか、汗の匂いとか。
猛烈な勢いで鼻腔を駆け抜ける刺激に、不本意ながら僕は激しく勃起していた。
「ご、ごめん四条さん。大丈夫?」
「いいから早くその手をどかせやぁっ!!!」
そう言われて見ると。
僕の右手が鷲掴みにしているのはバスケットボールではなくーーーーなんとそれと同等サイズの四条さんの左乳だった!
盲点!これは気づかんかったわ!道理で柔らかすぎると思った!
でもあれだねブラの上から掴んでみるとパイオツって想像より固い感触なもんなんだね勉強になったわーーーー
「ーーーーって今時ライトノベルでも見ねえよこんな展開!」
「だから早くどけって言ってんだろマジでぶち殺すぞこのクソ野郎!」
顔を紅潮させて半泣きになっている四条さんはどこまでもエロく、僕はまた一つ性癖を開発した思いだった。
カクヨムで中堅作家やってたら学校一の美少女にバレて、なんか付き合うことになった件 〜最高級お嬢様()と放課後喫茶店でダラダラ仲良くする日々って良くないですか?〜 ジュテーム小村 @jetaime-komura
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