地球の生き物に聞いてみた!
つぎはぎ
外の星の生き物に聞いてみた! 〜地球編〜(第3489回)
「はいどうも! 現場リポーターのキャチーです! 今日はこの地球という星にやってきましてですね、この星に住んでいる皆様にこの星の支配者を聞いてみたいと思います!」
Q.この世界の支配者って誰ですか?
虫 チューさん(仮名) 1歳未満(地球基準)
「地球の支配者? それは私たち虫じゃないかしら、理由は単純明快でこの地球上で一番数が多いのよ。だから私たちが地球を支配しているの」
Q.この世界の支配者って誰ですか?
魚 シャクさん(仮名) 1歳未満(地球基準)
「地球の支配者? それは俺たち魚や。いや普通に考えればわかると思うねんけど地球って星は陸より海の方が面積広いんやで? しかも陸と海の割合は陸30%海70%や、ならその広い方の海には俺たち魚以外に何がいるかって話なんよ。そりゃ俺たち魚以外にも生物はおるよ? でも考えりゃわかると思うけど魚が海で一番大きい存在感を出してる生き物なんや、要するに海を支配してんのや、だから魚が地球の支配者や」
Q.この世界の支配者って誰ですか?
犬 ポチさん(仮名) 5歳(地球基準)
「地球の支配者ですか? それはもちろん我々犬、更に犬の中の飼い犬ですね。だって我々は地球の二番目の支配者人間の生活の中に紛れ込んで暮らしていますし、いつでも人間の喉元を喰いちぎれます。人間ほど馬鹿な生き物はいないですね。だって我々犬のことを人間と勘違いして家族の中に取り込むんですよ? なので我々が少し良いようにしてやれば人間は勝手に飯出してくれますし、生きるのに何も困りません。なので人間を程良く利用している我々犬が地球の支配者です」
Q.この世界の支配者って誰ですか?
牛 モーさん(仮名) 1歳(地球基準)
「地球の支配者〜? それは僕たち家畜の牛じゃないかな〜? 地球の二番目の支配者って人間で〜僕たちはその人間に面倒みてもらってるんだけどね〜、これだけ聞いたら人間が支配者のようだけど〜忘れちゃいけないのが人間は僕たちが大好きだってこと〜。人間は僕たちの肉が大好きだし僕たちのお乳も大好きでしょ〜? 大好きだから僕たちのことを育てて種牛を作って子孫を残してくれるでしょ〜? それってもう僕たちがいない生活なんて人間は考えられないわけじゃん〜? それって僕たちに寄生している訳じゃん〜? ここで言いたいのは僕たち家畜の牛は人間によって種の存続が約束されているんだよね〜、そして人間は僕たち無しじゃ生きていけないんだからそれって僕たちが人間を支配しているようなもんだよね〜ってことで牛が地球の支配者なんだ〜」
Q.この世界の支配者って誰ですか?
植物 プラさん(仮名) 60歳(地球基準)
「普通に考えて俺らじゃね? いや、俺ら他の生き物にとって必要不可欠な酸素出してやってるし食糧にもなってるし光合成もしてるし……それ辞めたらどうすんのって話だよ。まあ最近人間が馬鹿やってるから人間分の酸素出すの止める話も出てるけど」
Q.この世界の支配者って誰ですか?
人 ウィルさん(仮名) 30歳(地球基準)
「地球の支配者は人だよ。だって人は人を含めた全ての生物を殺せる科学力を持っているからね。僕が思うに支配ってのはその存在の生殺与奪の権を持っていることだと思うんだよ。最近人は自然にも逆らえる科学力を持っているし生物かそうでないかも含めて支配者だと思うよ。というかいくつか他の生物を支配している例があるからあげると人って犬をペットとして飼うよね。ペットってのは要するに所有物みたいなものでしょ? 飼い主はペットを殺そうと思えば殺せるんだ。これって支配じゃないかな? 他にも人間は植物や牛とかの家畜を生かして殺す行為もしているし、最近は海にも人間はかなり広がっているし養魚なんかもある。それから男の子なら誰もが一度は経験したことあると思う虫取りとかもそうだよね。その虫を捕まえた子が優しい子なら大切に生かすだろうし、無垢な子なら残酷に殺すこともあるだろう。まあ何が言いたいかっていうと人間は子供から大人まで他の生物を支配しているってことさ」
「いかがだってでしょうか? いや〜今回の地球という星も色々な生物の考え方を聞けてよかったですね。さて、CMの後はみなさんお待ちかね! この番組の超人気『この星支配しちゃおう!』のコーナーです! 今回は地球を支配しちゃいましょう!」
地球の生き物に聞いてみた! つぎはぎ @tombo1
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