短編という短さの制約の中に書かれた内容以上に背景にドラマが浮かんできました。短さに対する内容のドラマは文字数以上のものが見えて、非常に感銘を受けました。
読み始めた時、自分の心にこんな感情が湧くとは思っていませんでした。アンドロイドの出てくるSF小説、よくある物語をどう調理していくんだろう?しかし読了したいまはただ、感動が心を静かに浸しています…続きを読む
本の授賞式から始まり、物語は意外な方向へ進む。SFではあるが、差別と融和を序盤と終盤でリボンのように繋げた構成はお見事。感服した。
世界地図を100年眺めていても世界のかたちは変わらない。でも紙の上からは視認できない幾億の命たちは、そのありようを完全に変えていた。成し遂げたのは、ひと組の作家とアンドロイド、それに一対の本。…続きを読む
小説大賞に一花いちかとの暮らしを書いた『クリーンネック前編』が受賞。前編だけの作品が大賞を取ったことはかつて一度もありません。そして、一花の話になります。1万字とは思えないドラマがあります。…続きを読む
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