報告書-2

 我々が電波を六角見ている穴から、或る日出たパルス。解析すると、向こう側の世界からの宣戦布告と判明。

 国家に事情を話し、迎撃準備を開始。

 しかしながら、当大学にて条約を専門とする国際政治学の教授が突如乱入。

 我々が解析したパルスを利用し、異世界と外交交渉を開始。

 如何にその全文を示す。「」の前にAとついているのが我々の世界、Bとついているのが異世界の反応である。

A「もしもし、我々は人間だ。君たちはなんだ」

B「もしもし、我々は我々だ。お前たちは我々の世界を覗き見ている」

A「我々に敵意はない」

B「ではなぜ覗き見ていた」

A「我々は興味本位で君たちの世界を覗き見ていただけだ。申し訳ない」

B「しかしながらお前たちは我々の世界に干渉している。落とし前はどうつける?」

A「我々の技術はどうだ」

B「何がある?」

A「例えば、空気中から肥料を作り出す技術」

B「何それすごい」

A「和平を頼む」

B「もち帰ってみる」

 以上のやり取りの後、向こう側から条約締結の誘いあり。

 日本国は当大学を通じて異世界と交流を開始。

 これをもって、いったん異世界より放送の報告を2020年1月30日をもって終了。

 二界条約に基づいて放送の報告を2020年9月30日より再開する。

 以上をもって報告はいったん終了となる。

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異世界ニュース ~とある別世界から盗み見た電波放送記録~ 文屋旅人 @Tabito-Funnya

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