第5話 生徒会長とデート編 完結
ついに今日のデートで俺の初めての彼女が決まる。
今日会長とデートして、これからもずっと一緒にいたい。
など、そんな気持ちになった人と付き合いたいと思っている俺だ。
今日もいつもの時間に起きて下に行き昨日と同じことを言っているのでこの会話は飛ばそう。
俺は、朝食を終えてから自分の部屋に戻り、着替えなどを済ませてから本を読む。
今の時間は、午前八時だ。
デートの時間は、午前十時だ。
今日は、一時間遅いデートになる。
俺は、一時間三十分本を読んだ後下に降りて玄関に向かい「行ってきます」と一言言ってから外に出た。
俺は、会長とデートするのが一番すごいと思っている。
もちろん、会長だけでなく、澪、加恋とデートできるのもすごいのだが。
一番美少女で人気ものそして、生徒会長とデートできるなんて夢のまた夢だと思う。
俺は、いつもと同じ虹色公園に向かった。
時刻は、九時五十分で少し早かったなと思っていたのだが、どうやら俺が来るのが遅かったかもしれないと思った。
もう、会長がいるのだ。
ずっと時計を見ながら待っている。
俺は、走ってすぐ会長のところに向かった。
「か、会長! 遅れてすいません!」
俺が慌てて謝ったら会長も慌てて謝ってきた。
「い、いえ! 私が早かっただけです! ご、ごめんなさい!」
「い、いえ、まさかこんなに早く来てるとは思わなくて」
「私ずっと待ってたから。千堂くんとデートできるの!」
いきなり直接そんなこと言われるとすごくうれしくて心臓が飛び出そうになる。
「あ、ありがとうございます!」
「いえ、それよりこれから私たち名前で呼びません?」
照れくさそうに言うもんだから俺も少し照れてしまう。
「わかりました、楓」
「た、匠くん」
お互い名前を言った後下を向きしばらく無言になった。
先に話始めたのは楓からだった。
「匠くんは、どこ行きたいですか!」
「僕ですか? そうですね~ ん~ あ、映画見に行きません?」
「映画ですか? いいですね!行きましょう!」
俺たちは、映画館に向かった。
徒歩三十分近くまでかかる。
とりあえず、一緒に歩いているんだからなにか話さないとな。
「楓は、趣味なにかあるの?」
「趣味ですか?」
楓は下を向き悩んでいる。
それにしても、やっぱり可愛いよな楓。
今日の私服は、ミニジーパンに半袖の格好、おいおいまだ春だぞ。
「あ! バスケ好きです! 後野球とか!」
「運動好きなんですか?」
「うん! 好きですよ!」
「運動してないと落ち着かなくて!」
俺と真逆だ! 俺運動苦手だし、好きじゃなし。
俺は、本を読むのが好きだからな。
「俺、野球とか苦手だし、バスケも、運動全般苦手です。」
俺が言うと楓は、不思議そうな顔をしていた。
「運動は、誰でもできますよ!」
「え」
「私が教えてあげます!」
「本当ですか?」
「はい! 映画見終わったら運動しましょ!」
「あ、ありがとうございます!」
こうして俺たちは、映画を見終わった後、バッティングセンターに向かった。
ちなみに映画を見たのは、恋愛映画だ。
正直言って俺は興味がなかったのだが。
楓が見たいと言ったのでみた。
感想は、泣いた。
ただそれだけのことだ。
飯は、俺が「どこがいいですか?」と聞いたんだが、「ハンバーグ」と言ったのでハンバーガーを食べて終わった。
昨日お金を使いすぎたので良かった。
どうやら、早く運動がしたかったらしい。
そして、今にいたるのだが。
「バットはこう持って」
か、楓が近すぎる!!手を握っている。
俺は、バットの持ち方もわからなかったので教えてもらっているのだが、まさかこんなに近いとは。
会長が横に近距離すぎる!!
俺が野球に集中できていないと「匠くん!なによそみしてるの!集中してください!」と言う。
これで三回目だ。
同じことを注意されるの。
こんなにやるなんて聞いてない!!
それから、百円を何十個も入れて振り続けたが当たることがない。
さすがの楓も諦めると思ったが逆だった。
「頑張れ!! 匠くん! もう少しタイミングが良ければ当たる!」
楓は、すごく真剣に教えてくれた。
教えてくれて、応援してくれる女子。
おそらくだが、会長だけだろう。
俺は、会長のために俺は打つ!!
その時だった、ストレートの球がど真ん中にきたとき俺は振った。
カーン!!!
打ちあがりヒットになった。
俺たちは時間が止まりすぐ俺たちは、顔を見つめた。
「や、やった!!!」
お互い喜び手を繋いだ。
「やったね!匠くん!」
「はい! 楓!」
俺たちはずっと喜び中手を繋いでたのだが冷静になった後すぐ、手を離した。
「ご、ごめん! 手を繋いで…」
「い、いや、私こそ」
少し気まずくなったがすぐ元に戻った。
俺は、まだ楓のバッティングを見ていない。
「楓のバッティング見てみたいな」
「私の?」
「いいけど、そんなにうまくないよ?」
そう言いながらバットを持って打席に入った。
楓はすごく集中しながらボールを来るのを待っている。
その時いい球が来た。
カーン!!
とてもいい音がなりボールはホームランまでいった。
「こんなもんです!」
楓は笑顔で俺に言った。
「いや、うますぎだろ!」
「匠くんもできますよ!」
いや、俺当たるのに何十回かかったのか知っているだろ。
「でも、楽しかったです!」
「ありがとうございます!」
「うん! 私も楽しかったよ!」
そう言って俺たちはバッティングセンターを出てった。
俺は、時間を見ると時刻四時を過ぎてた。
「もう、こんな時間ですか」
「そうだね あっという間だね」
少し悲しげな声で楓は言った。
「匠くん 少し話そうよ」
「え、いいですけど」
楓は、さっきの楽し気な顔ではなく学校にいる会長と同じオーラを出していた。
俺たちは、虹色公園に向かった。
虹色公園に着いた後ベンチに座り話した。
「今日は楽しかったね」
「そうですね」
「また、二人でこうやって遊びたいな」
「そうですね」
「私たちは、匠くんの事好きになってよかった」
「みんな、匠くんのどこが好きなのかは別だけど」
「同じ相手」
「そして、ライバル」
「私は、加恋や澪の友達だからと言って匠くんを渡したくない!」
会長は真剣な顔で俺に言った。
「私が人気なのは、学校の時だけ」
「学校の時の私は、真面目でなんでもできる人と思われている」
「だけど、そんな私の事を興味もなく話もかけてこない匠くんの事が好きになった!」
会長は、俺が会長の事を興味がないと思って好きになったのかな。
だとしたら、申し訳ないと思う。
「俺は、別に興味がない訳ではなかったですよ」
「俺は、友達もいないし俺みたいな人が会長と話しかけただけで俺はみんなに言われるとおもったからです」
「すいません、興味はあったです」
「そうなのね、でも、あなた他の人と違う」
「他の人と?」
「うん! しつこくないから」
「告白とかされるし、いやだったの」
「だって、私の事好きになった人学校にいる私を好きになったから」
「私自身を好きになっていないから」
「でも、匠くん 私今日女っぽくなかったしょ?」
「え、いや別に!」
「いいよ! 別に嘘つかなくて」
「私は、澪や加恋みたいに女っぽくないから」
「でも、匠くん そんな私でも楽しく遊んでくれた!」
「だから、私今日一緒にデートしてみてもっと好きになった!」
「楓」
楓は、確かに澪や加恋とは違って女って感じではなかった。
でも、楽しかった。
二人とデートしたときよりもでも。
そして、俺は次の日を迎える。
そして、今日俺が誰と付き合うのかが決まる。
そして、三人とも来てもらい話した。
「えーと、三日間みんなとデートできて楽しかった」
「みんなの事良く分かった」
「俺決めました」
お互い緊張をしながら真剣な顔をしている。
俺は、すごく悩んだ。
いろんな気持ちがあった。
三人の気持ちが。
でも、俺はこの人といたい。
守りたいと思った。
「俺は、加恋と付き合う」
みんなは、すごくなんというか笑顔だった。
いや、みんなではない。
加恋は泣いていた。
「わ、私でいいの?」
「あぁ」
「本当に?」
「あぁ」
加恋は俺のところにきて抱きしめた。
「これからよろしくな。加恋」
「うん…」
「俺は、色々思いこんだ」
「澪、お前は俺の妹みたいな存在だ」
「一緒に好きな本を語って飯でも食いに行こう!」
澪は笑顔で「はい!」と言った。
「楓、俺は楓の事最初の親友だと思っている!」
「俺の初めての友達そして親友」
「これからも、野球と今度はバスケを教えてくれ!」
「わかったよ!匠くん!」
そしてお互い納得をした。
5年後
俺たちは、ずっと一緒だ。
加恋、澪、楓お互い同じ大学に行った。
澪とは、一年一緒に行けなかったが一年後また一緒に通った。
そして、おすすめの本などを教えたりしている。
加恋とはずっとうまくいっており、大学卒業後結婚をした。
今は幸せすぎている。
楓とは、ずっと遊んでおり、特に俺も好きになってしまったバスケをよくしている。
相変わらず負けております。
こんな感じでこれからもいろんな形だが、仲よくしている。
完結
生徒会三代美少女が陰キャな俺に告白をしてきた 瓢水カケル @TAKU455
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます