どれもが正解で、どれもが間違いだった。それが青春。

駆け抜けた青春を乾いたタッチで描くラブストーリーです。

漫画家になれなかった鬱屈した時間を過ごす主人公斎藤莉里花。そこへ現れた軽音の人気者、森瀬奏。軽音のバンドのポスターを書いてくれとりりかに頼みます。

主人公の心情をもてあそぶように話が進んで行きますが、登場人物はみな真剣。

タッチは乾いているのに青春の熱気がガンガンに伝わって来るお話に思わず引きずり込まれます。最終話がどうにも甘酸っぱい結末になっていてアツくなりました。

このお話は物語を書くものとして憧れますね。構成、人物、セリフ回し、風景描写、そして結末。とても完成度の高い短編です。後学のためにも是非読んでみてください。

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