幼さから一歩を踏み出す恋のかたち

小学生の女の子が持った素朴な疑問。それはやがてほのかな恋心へと変わり、昇華されていく。

思春期へと向かう子供達の心情を繊細に描写していて、傷付き易いけれど純粋で汚れのない子供たちの姿が目に浮かんでくるような気がします。

やや重厚な文芸作品ではありますが、読後は爽やかな気持ちにさせてくれる良い作品です。