小学生の頃、学研の「○年の科学」「○年の学習」という教育雑誌がありました。「学習」の方は、夏休みになると「読み物特集」があり、海外SFの翻訳か、よくタイムトラベルSFが載っていました。まだ「バック・トゥ・ザ ・フューチャー」が作られる遥か前。タイムマシンはスーパーカーではなく、タイムトラベルするのもティーンエイジャーでは、ありませんでした。本作は、そんな「古き良き時代」の正統派SFの香りを漂わせながら、有名な「妖精写真」の真実を絡めたアイデアが光ります。タイムトラベルを題材にしながら、他のタイムトラベル物と違う余韻を残す傑作です。
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