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第25話 下降流への応援コメント
一介の読者といたしましては、ああ、ついにのっぴきならないところまで来てしまったのか、とおののきつつ、彼ら彼女らの先にある世界を、どきどきと、しかし気長にお待ちします。
なんと申しますか、今回のように緻密な文芸力を前にしてしまいますと、これは急がせてはいけない作品なのだな、そう痛感せざるを得ません。
作者からの返信
ありがたいお言葉をいただいて恐縮です。
もうここで終わってもいいかも、という気持ちもあるのですが、もう少し続けようと思います。長い間お付き合いいただいている読者様に、納得していただけるかどうか、分かりませんが……。
たしかに、急いで書こうにもペン先もキーボードも砂まみれでなかなか進まないような代物ですが、ずっと頭の片隅に引っかかっていて、これが終わらない限り新しいものもなかなか手につきにくいです。完成しなければ「作品」とも呼べないわけで、いい加減どうにかしなければなりません。(仮に今わたしが死んだら、このエピソードで完結でいいですけど)。後々での改稿の可能性も念頭に入れつつ、さすがにそろそろなんとかしようと思います。よろしければお付き合いください。
第10話 日課への応援コメント
なんとなくふと思いましたけど、砂が吹いてくるということは、どこかにその砂の出発地点があるはずですし、砂が吹雪いてくるということは常時かなりの風量が働いているということです。
思ったこと、終わり。
香穂を探しに探検のようなものをすると思っていたのですが、監砂員だとひとところに留まるような印象があります。
彼の中では砂への良いイメージは全て香穂への愛しさからくるものだと思っていました。
逆に砂への悪いイメージが、香穂をどこかに連れてってしまう恐怖に繋がって。
でも、ここまで大規模な自然災害だと、香穂が消えたこと、砂への憎しみというのは無いようにも思えます。愛しさは残っている。
続き読みます。
第10話 日課への応援コメント
砂かき、という言葉で思い出しました。
数年前、生まれて初めて豪雪というものを体験し、私の町は100センチ越えの積雪でした。
かいてもかいても降ってくる大粒の雪。埋もれる車や瓦屋根。かいた雪を捨てる場所もなく、途方に暮れ、大雪の中に佇む自分。
あれほど雪を恐いと思ったのは初めてでした。
淡々とした語り口からはあまり感じないですが、砂は粒が細かいし、溶けるわけでもないので、雪よりずっと恐ろしく厄介だろうなと思います。
それでもみんな砂を受け入れながら生活しているように見えるので不思議な感じもします。
作者からの返信
豪雪、ありましたね。雪の少ない地方に住んでいるのでその恐怖感は想像するほかないのですが、おそろしく不条理なもののように思われます。世界というのは、実に怖いところですね。
第5話 家への応援コメント
香穂ちゃんは無邪気なような儚いような、そんな女の子なんですね。
最初、語り部の存在に全く気が付かず、不思議な語り口だなと思っていたのですが、ようやく分かるようになってきました。(私の読み方が悪かったのかも)
砂委員の仕事も理解できました。
続きもお待ちいたします。
作者からの返信
いえ、意図的に変な書き方をしておりまして……。なんかすみません。一人称、三人称とよく言われますが、文章が存在している以上、何らかの形での語り手は存在しているわけで、その語り手が物語世界の中にいるか外にいるかの違いでしかない、という理屈を何かで読んで、こういういたずらをやってみました。
香穂ちゃんは、なんだかよく分からないんですよね。よく分からないけど親しいとか愛しいとかいうこともあるような気がします。
第27話 このベッドへの応援コメント
こうして砂委員の続きが読めて嬉しいです。
完結の目処はたっているとのこと、続きも楽しみに読ませていただきます。
作者からの返信
ありがとうございます。「目処が立っている」というよりは、わたしの力量でできる範囲で妥協せざるを得ないといった感じですが、でもとにかくなんとかしたいです。