あとがき

あとがき

 どうも、背伸びした猫です。

 最後は少し中途半端なところで終わった本作ですが、あの後ソラがどういった反応をするのかは読者の皆様のご想像にお任せしたいと思います。実のところ、私の頭の中で様々な選択肢があったのです。その中から一つを選ぶことも出来たのですが、読者様の数だけの答えがあっても面白いのではないかと思いこういった終わり方をすることにしました。




 あとがきといえど、あまり短いと味気ないので作品の裏話でもしようと思います(普通にネタバレになるので、あとがきから読む派の方がいればスルーすることをお勧めします)。

 この作品は最終的に272話(あらすじ、あとがき含む)になりましたが、本当はその三分の一ぐらいで終わる予定でした。キャラクターで説明すると、『ハシク』、『ルーク』、『フェミ』、『クラリィ』、『ミィナ』、『ユーミア』という六名のキャラクターは投稿開始時点では登場が予定されていませんでした。

 執筆を開始した時点での計画ではソラの故郷である魔女の村の消滅以後、


1、ソラが村を破壊された時点でミラと共に国を襲撃(この時点で王国が隠してきた歴史が明るみになる)。

2、ライリス王国は崩壊し、それを知った魔族が攻撃を仕掛ける。

3、攻撃した場所にソラが偶然居合わせ、魔王の主要な部下が戦死。

4、上位層が崩れたことによって魔族側の体制も崩壊。


 といった感じでした。もとよりこの作品のテーマが「自分にとって正しくても、理解し合える訳ではない」だったんですよね。人間も魔族もある程度に繁栄して、そのためにある程度の犠牲を払っていた。でも犠牲になる側はそれを理解できるはずもなく、犠牲になる側にたまたま力のある者がいた人間はそのまま報復され、上層部が弱体化した魔族は犠牲になる側にいた者が現体制を打ち壊す。ついでに言うと、魔族側の現体制を打ち壊すリーダー役はハーミスに担ってもらう予定でした。

 そんなストーリーにするつもりが、曲がり曲がって今の形になりました。個人的には面白くなったと思ってますし、「自分にとって正しくても、理解し合える訳ではない」というメッセージは込められたので満足です(読者に伝わったかは別として)。




 それでは改めまして、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。二作目の長編作品と言う事でまだまだ稚拙な部分はあったかと思いますが、楽しんで頂けていれば幸いです。

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