小さい時はなっちゃん、そしてそれが夏美に変わり、中学生になるのを境に夏美さんと変わっていく……僕と“あの人”との心の距離が瑞々しい表現で紡がれていく。
初恋は、必ず報われないって言うけれど。
こういう恋は素敵ですね。
読みやすく、心を打つ文章でした。
すごくよかったです。
よく吟味された言葉に、詩を感じます。
切ない。
これは、よく似たものが記憶にある。
凄く切ない。
簡潔な文章、美しい言葉選び、重すぎず、軽くも無い。この作品は、本当に凄い。
きっと、指輪の扱いがぞんざいなのは、それくらいに近い関係だから。
躊躇いなく見せたのは、洋介くんとの距離も近いから。
関係性が違うだけで、距離の近さが、こんなにも切ない。
灰になって終わり、消える匂いを知っていても、風を感じているなら、そこから飛び立とうと決心したとも思える。
短く、シンプルだけれども、こちら側の経験や想像をも刺激する“隙間”があるから、こんなにも胸が苦しくなる。
何度でも言う、本当に凄い。
夏実の指に嵌ったそれを見つけた洋介の気持ちが、手にとるように感じられる描写がとても切なくて心に染みてきました。
いつも夏実を追いかけて、追いついたと思ったらまた離されて、ついに完全に水を開けられてしまったけど、この二人がこの先交わることはないのかな。
素敵な物語でした。
切ないのにどこか爽やかな読後感でした。
お互い変わったのだろうけれど、洋介さんの芯に在り続けた祈りに対して、言ってもいいんだよ、と声をかけてあげたくなりました。
冒頭から爽やかな風に顔を撫でられ清い香りが脳内いっぱいに広がりました。
映像が次々と浮かびました。
わたしも映像を見ているような作品を書きたいと常々目指していますが、こんな風に自然に浮かびません…
描写が説明臭くないのにしっかり伝わってきます。
特に好きなのが年齢とともに呼び方が変わっていくところ…ときめきました。
こんにちは。とっても切なく響くお話しですね。
こんなに長い事好きでいても、存在を大きく感じていても。
そういった事があるのが恋愛の残酷さですよね。
彼女さんもだけれど、「僕」にもちゃんと幸せになって欲しいと思いました。
筆者の作品を始めて見て、風景描写や心理描写などこれまで読んできた中の一番の完成度でした。ジブリではないのですが勝手に思考転向していますが、読んでいて男の子の片思いや女性な複雑な心境も読み取れる良作だと思います。また、作品を拝見させていただきます、ファンのなりそうで少し怖いです。応援してます。
作者からの返信
>岳士 さん ありがとうございます。風景描写や心理描写に触れていただきとても嬉しく思います。とっても嬉しい言葉の数々、また「一番の完成度」とのお言葉には背筋がピリリとしながらもすっと伸びるような、嬉しさとあわせてそんな思いが起こりました。
ありがとうございます。ぜひ引き続きおつきあいくださいませ。
起承転結がしっかりしていて、読みやすかったです。
幼いころから好きだった人が、指輪はめてることに大学生になってから気付いて、失恋まで描く。
主人公の心情、見た物を遠回しに言うからこそ、もどかしさが積もりました。
最後の『煙は消えるけど、その匂いはしばらく留まっているんだよね』というのは、
恋心を断ち切ったはずなのに、まだ未練が残っている、ということですか?
長々とスイマセン。
作者からの返信
>四宮さん
ありがとうございます。
>恋心を断ち切ったはずなのに、まだ未練が残っている
どうでしょうね~😇
未練をバッサリ断ち切れたらいいなと思うし、長い付き合いで早々と「はい次」とはいけないような気もしますし、理屈ではわりきれないところがなかなか難しいですね
切ないですね
初恋は実らないとは良く言われますが
彼女自身から話を聞いていたら、また違った想いになったはずなのに
何も言われず
自分の目でなんて
その後も彼女はいつも通りで
かわったのはあなたですよ
私もその言葉に共感しました
彼はこの想いを乗り越えて変わったのでしょうか
せつな物苦しい感情ですな……年上の女性にはいつまでたっても追いつけないものです……
編集済
こう言う時、もしもを思っちゃいますよね。あの時、自分に勇気があれば変わったかもしれない過去を。
『彼氏という単語が、文面に踊りでない事を祈りながら』
『煽る風がうなじに汗を誘う』
などなど、細やかで味のある描写に引き込まれました。文章を学ばせて頂きました。
最初の『なっちゃん』から徐々に呼称が変わる——多くを語らず成長を見せる手法は見事でした。
少年の時代からずっと思い続けていた女性が、誰かのものになってしまうというのは、切ないですね。
彼を載せた自転車のチェーンが外れませんように。
作者からの返信
ありがとうございます
呼称を変えて時間経過を見せる書きぶりはたくさんの方がら言及頂き、嬉しく思います
切ないですよね~そして味わったことがあるひとも多いのかもしれません
ありがとうございました
切ない。
照れ臭いかもしれないけど、自分の気持ちは率直に伝えないとダメだなと思いました。。
指輪って残酷ですね……( T_T)
すごく切ない気持ちになりました……洋介君には幸せになって欲しいです!
つゆりさ~んヽ(*´∀`)ノ遊びに来たでぇー!
……切ねぇ( ´ `)
もっとはよ告白してりゃー!゚(ρ≧дq)゜。うわーん!
でもなかなかそう簡単に告白できるものでもなくー(´;ω;`)
みんなが幸せな平和な世界こぉーーーい!!。゚(゚´Д`゚)゚。
作者からの返信
ありがとうございます~! いつ切り出すか、切り出す勇気とか、タイミングとか。難しいよね
あのひととの温かい記憶。
洋ちゃんとなっちゃんだった頃。
洋介と夏実になった頃。
そして洋介くんと夏実さんになってしまった頃。
歳を重ねるごとに開く距離が有り触れてはいるんですけど切なくて胸がきゅってなりました。
忘れられるのが怖い、変わらないでほしいというモノローグが心を抉ります。
夏実さんが手の届かない存在になってしまった喪失感がひしひしと伝わってきました。
洋介さんの切ない想い、どろどろした想い、それらのどれもが生々しくて全身をズタズタにされたかのような錯覚に陥りました。
苦しいけど前に進まなければいけない。そんな苦さが詰まった作品だと思いました。
短い文章の中に、切なさやいろいろな感情が見えますね。
心の変化なのでしょうか。
余韻が心地いい物語でした。
編集済
主人公の切ない気持ちが伝わってきます。
一途な純情は実らなかったんですね……。生きている中で人はこんな想いを繰り返しながら暮らしているんですよねぇ。
短い文章の中に色々な葛藤が含まれており、心をギュッと締め付けられる感じがありました。
描写一つにも意味が入ってらっしゃるので目が離せない物語ですね。
そう、ある!
せつなさに胸が苦しくなるような想い。
年齢差だけはいつまでたっても追いつけない。
いつもちょっとだけ大人な存在。
私の頃はSNSがなくて、一度離れたら繋がる方法がなくなっちゃったでした。
そっちの方が良かったのかな。
繋がれるからこそその先まで知ってしまうことになるから・・・
小・中・高のスピード感ある文章が、少ない分とても心に響く素敵な表現でした。
懐かしい気持ちが蘇ってくるお話で余韻に浸り中です。
作者からの返信
>田仲ひだまりさん
ありがとうございます
小中高の時が経つ感じはほぼひらめきのような感じでできあがった書きぶりなのですが、みなさまにご好評いただいているようでありがたいです
いまは良くも悪くも本当に気軽に繋がれてしまいますからね……
ほろ苦い青春を思い出しました。
誰にでも良くある経験なのですが、それを詩的に纏める心情描写が素晴らしく、とても心に沁みました。
切ねえ…。恋愛の残酷な所がでてる…。距離感の近さがもう…もう!
面白かったです!