P.S

太樹は1年が過ぎた。仕事は変えている。以前していた仕事やめた。


当時携帯が出始めていた。それに乗って売っていた。番号は知られていく。


知人から知人に そして知人から昔の知り合いに


ある日は歩いている携帯がなった。番号が知られていく。見たことない番号だ。


でも知ってる人だろうと思い電話に出た。


「もしもし こちら太樹の携帯です。どちら様ですか」

「・・・」


「間違い電話ですか?」

「あのレイだけど」


「・・・」

「会いたいだけど 構わないかな」


「あぁ いいよ」

「明日 富久町西の交差点に来てくれる。お昼に

携帯は持って」


「あぁ」

「ツゥーツゥー」


電話切れていた。お昼なら用はないな。と思いすぐに電話しなかった。



翌日10時過ぎに目が覚めた。まずいなと思い。シャワーを浴びて出かけた。


富久長西 当時デニーズがあった頃だ。デニーズだったか定かではない。今はない。ビルごと解体したんのだろう。


地下鉄で行こうと決めた。11時になる頃には駅についていた。新宿三丁目駅についていた。


歩いて15.6分だ。ゆっくりと歩く。新宿三丁目は来たことがなかった。当時は一度も歩いたことがなかった。


昔でいう三幸町のあたりからまるでない。


気がつくとこの角を曲がって真っ直ぐ行けば富久町西の交差点である。


信号は渡らずそのまま折れた。しばらく歩く。下り坂をそして上り坂を歩く。


富久町西の交差点に出た。時計を見る11:23だ。

どこかに暇をつぶすところはないかと周りを見回した。


先ほどのレストランが目に入った。信号を渡って二階のレストランに入った。


お客様はそれほどいなかった。さほど時間をかけずに席をつく。注文をしてこれならお昼までには平げるだろう思った。


注文したすぐに電話がかかって来た。

「もしもし レイだけど 今どこ?」

「富久町西の交差点にあるレストラン」


「そう じゃあ 10分後につく」

「10分後って 待ってくれよ」


「ツゥーツゥー」また切れた。時計を見る。30分まだ達していない。はやく来ないか気が来がきでない。注文が。


ハンバーグで最初にやってきた。ハンバーグを切り刻んで口に運ぶ。ライスを食べながら。時計を見て慌てて食べる。


食べ終えると時計を見た。時間は36分あと4分だ。

会計を済ませに行くと。

「コーヒーはまだなんですが デザードが」

「いい 会計を済ませてほしい」


出たのが38分だ。「いらない」と言って店を出た。


レイから電話がかかってきた。

「もしもし 今どこ」

「いるよ 富久町の交差点に」


「あっ 見えた」

ユータンをする感じで先程の駐車場にはいった。タクシーに乗っている。


車に沿って走る。車が駐車場の入り口に止まった。

「こんにちは」

「こんにちは どうしたんだい?」


「この子 あなたの子よ」

「どうしたんだい 産んだのかい」


「産んだ あなたの子 間違いない」

子供はまだ寝ていた スクスクと寝ている。赤ん坊を取り出しす。


「抱いて欲しいの ねぇ いいでしょう」

「あぁ」


子どもを抱き慣れていない。

「違うそうじゃなくて全く身体につけるの」

「こうかい」


「そう」

子どもが目を覚ますと同時にグズる。

子どもを抱え直してレイが言った。


「やっぱあなたには子供は似合わない。あなたとこの子が一緒にいるところが想像できない」

「・・・」


「女の子 可愛いでしょう やっとわかった

お爺さんが言ってたこと この子の親になったことを忘れずに 育って」


「なんだよ それが言いたかったのか」


レイはそういうとタクシーに乗り込んで運転手に話をした。


「運命という文字は命を運ぶ あなたとは命を運べない じゃあねぇ」

そういうとタクシーは出て行った。


太樹を残して出て行った。太樹はどうしていいかわからなかった。


「なんなんだよ」太樹は突然言われてもなんて答えていいかわからなかった。


ただそれから暫くしてから

全てが繋がっていく。











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AKIΛVA 4seasons @Archimedes-3Line

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