絶望
「どうなってんだ」店を出るとそう叫びたくなる。
例えいなくても、いかなければならない。まぁ所詮太樹はいないとは考えていなかった。
車を走らせる。マンションの前だ。もう自然に覚えた。部屋の番号を押して、ピンポンを鳴らす。
誰もいないか、いるかだと思う。
番号を押して呼び出しを押す。
「すいませんレイさんのお部屋ですよね」
「はい 以前住んでいた方で 私は高橋といいます」
「あのレイさんは 今どこにいるですか」
「そのレイさんは 実家に帰ったと聞いています。住所の方はお教えできません では」
そして 切れた。二度と押すことはなく。その場を後にする。
そして しばらくその場にいると車に乗って意味もなく走らせた。
真夜中の都心を走らせた。
家にいることは好きになれない。海の側まで車を止めた。そして眠りについた。
まだ 日は落ちている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます