Living Room(Past)
「.......ふぁぁ...」
「ははっ、朝から大きい欠伸だな」
そういって兄さんが苦笑する。
「昨日は宿題の量多かったからなぁ...あ、そこのバター取ってくれ」
「そりゃ災難だったな、ほれ」
「ありがと」といって、受け取ったバターをパンに塗っていく。
5年前。俺は両親と兄さんと4人で3LDKのマンションに住んでいた。裕福な家庭ではなかったが何かに不自由することもなかった。
今思えば、幸せだったんだと思う。
「ご馳走様」
手早く朝食を済ませて、登校の準備をする。
当時高校3年生だった俺は、受験を控えていたので、一分一秒が惜しかった時だ。
「なぁ、ひとつ聞いていいか?」
「なんだ?兄さん」
「お前、どこの大学に行く気だ?」
「んー、国立かな?正直迷ってる」
「そうか」
「なんで唐突にそんなこと聞いたの?」
「...いや、なんでもないよ」
「ふーん」
兄さんがなんでそんなことを聞いたか
少し疑問だったが、深く考えることもなく
家を出ることにした。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
「...知ってんだぞ。お前が大学に行こうとせず、働こうとしてるのは」
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お久しぶりです。
今忙しい時期で、3月までは
こんな感じで不定期更新になります。
申し訳ございません。
fullboy
Room Wigglis @fullboy
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