このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(122文字)
冒頭から奇怪な世界が読者に提示される。それは話が進めば進むほど、奇妙さが増し、シュルレアリスム絵画を彷彿とさえさせる。独特な世界を終始想像する必要が読者には求められ、作品全体を俯瞰するのが容易ではないのが、かえって面白い読書体験に感じました!何度も咀嚼・反芻するのが本作の醍醐味かなと私は感じました。一話完結であるため、気軽に再読できるのもいいです!
導入がとにかく素晴らしいだれにでも共感できるシーンからグロテスクに深まっていきます日常から非日常へのグラデーションの計算マジックリアリスムですねらくがきちゃんが発する異形がこちらがわに染み込んでくるグロかわいい好き
おもしろかったです。独特の雰囲気があって、濃厚で昏い空気と、たんたんとした語り口がうまく合っていました。書かれている内容はひどくグロテスクなはずですが、そういう印象は受けませんでした。プロフィールにバタイユを見て、なるほどなあと意味もなく納得しました。らくがきちゃんがとても気になります。第1回無貌賞へのご参加ありがとうございました!https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897276302