宵待草のひと
つきの
宵待草のひと
貴方のことを今でも想い出します
一夜限りに散っていくあの
浜辺を並んで歩きながら沢山の話をした
時間を忘れるような心弾むひと時
偶然、触れた手の温もり
そのときめきが、わたしを怯えさせました
待っていてくださると知りながら
わたしは
貴方をこれ以上知って
もっと惹かれていくのが怖かったから
あの浜辺にまた、花は咲くでしょうか
わたしたちの恋は実らなかったけれど
貴方が
あの黄色の花びらをした
まるで
忘れられぬ想い出の形見のようで
◇
「宵待草」
待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬさうな
*『Wikipedia』より引用
宵待草のひと つきの @K-Tukino
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