運命に踊らされた者の悲恋。異世界のロミオとジュリエット

 前、高校生の自分は、後輩の彼女のことが死ぬほど好きで――。

 今、魔王たる自分は、勇者の彼女のことが殺したいほど好きだ。

 二人の少年少女は、想い合っていたにも関わらず、異世界の運命に巻き込まれて
敵味方に分かれてしまう。
 最終決戦。両軍が総力を尽くして戦う中、二人も首魁として刃を交える。
 魔王の主人公視点で描かれる苦悩と、葛藤――だが、運命には逆らえない。
 残酷なほど、疾走感が増していく描写が、二人の悲しき宿命を彩る。
 そして、最後の刃が一閃されたそのとき、驚愕の真実が明らかになる。

 全ての幕が下り、静寂が訪れた世界で――。
 イヒ・リーベディヒの真の意味を、貴方は知る。

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