"忙しさ"とかいう、殺したいほど憎いやつ

Chironnup

第1話

僕は今研究活動(と言っても卒業に必要だからやっているだけで、真に"研究"と言えるほど熱心に打ち込めているかは分からないが、)をしている。

所属研究室、研究課題、自身の実力、様々な原因で忙しさは苛烈を極めている(と僕は感じているが他人から見たらとても余裕があるように見えるのだと思う)。


忙しさというものは僕の心、自我をザリザリと磨り減らしていく。自身の大切なもの、信念などと言うのかもしれないそれらを、忙しさによって僕は忘れかけていると思う瞬間が幾度もある。

「忙殺」とはよく言ったもので、"忙しさ"によって僕自身を、アイデンティティを今まさに殺されているところだ。ジリジリと真綿で首を絞めるようにゆっくりと僕を着実に死へと追いやっている。

常日頃から「早く死にたい」と呟いている僕ではあるが、殺すのなら一思いにやって欲しい。

「忙しさ」とかいうやつは限りなく陰湿だ。

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