形而上学における物心二元論
@akuma1
第1話
形而上とは文字通り形より上=心を指す。
心はデカルトの時代以降、身体より勝る物と扱われてきたらしい。
しかし、心だけでは生きられないし、逆に身体だけあっても、魂がないと起動できない。
つまり持ちつ持たれつであるのだ。
だから、本来身体と心の間に優劣の差はない。
心で心臓は操れないが、心臓は24時間毎日活動している。このように身体の活動は心では把握できず尊いのである。
しかし、技術の進歩は心の入れ物である身体を棺とみなし脱出したいようだ。
その端緒が人間の省力的行動の増加に現れている。
昔はフェイストゥーフェイスであったが、今や電話やメールである。できる限り、身体を使わないのである。
さらに、人間の脳波を検知し思ったことをワードに変換し、表出することを許可したものを直接先方の脳に送り込むということが、私が存命のうちに行われると思われる。
身体を置き去りにしたツケを運動不足による肥満、肥満に起因する病気で支払っているように思われる。
今後人間は魂だけで活動する方向に邁進するのか、興味深いものである。
形而上学における物心二元論 @akuma1
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