突然手紙を渡された生田くん。
事務的な内容しか書かれていなかったけれど、会ってみたら彼女はとても可愛い子で……。
生田くん視点で描かれていて彼が「初恋」というものに関してこだわりを持ちながらもさくらと付き合っていく様子がジレジレとして最大の魅力です。
こうして最終話まで読んだあとに思い返してみますと、大人しくて引っ込み思案なさくらは思案深い生田くんより計算高い気がしました。
しかも嫌な感じではなく、そんなさくらが本当にかわいくてかわいくて……。
こんな女子キャラを描ける作者様が羨ましい。
最後の2話は衝撃的でしたし、もう一度読み返してみたい作品です。
主人公の先輩に突如やってきた告白。
今どき珍しい手紙での告白だ。
それも可愛いらしい手紙ではなく、事務的な名刺のような内容で始まる今作品。
結論で言うと、めちゃくちゃいじらしいニヤニヤする後輩との恋物語でした。
さくらという後輩がまた一途で可愛いらしいのですが、主人公の気持ちが共感出来るんですよね。
自分の気持ちを押し殺し、〇〇な先輩を演じる彼の気持ちも分かるし、ああ、こんな青春も友人でしていたのを思い出しました。
そして、最初に戻るのですが、起承転結。
桜を花言葉に、詩のように入る物語ですが、まさかの展開、いや、予想していた人もいるかもしれませんね。
未来を紡ぐ青春ストーリー。
想像力掻き立てる儚さと切なさ、これが恋ですと言わんばかりのリアルなストーリーに読者は必ず目を惹かれるでしょう!
素敵な作品です!
ありがとうございました!
まさかの手紙での告白!?と古典的な場面かと思いきや、それは事務連絡のような名刺のような内容だった…。から始まる後輩との恋。
情景が目に浮かぶような背景文章、主人公利世の心が手にとるようにわかる感情的な文章。この物語にはそれがあります。
個人的には、さくらちゃんの初々しさが好きです。あと、ショッピングモールで手を繋いだら理由…!あーーってなりました。されてみたい…!
そして、「転」。そうきたかーってなりました。「結」の終わりもお見事としか言いようがありません。
その後どうなったのか、色々想像を掻き立てられる最後でした。
こういう物語を、求めてました。
「結」で読み終えてもよし、「結」を読んでまた最初から読むストーリーループを楽しむのもよし。そんな読み方ができるのもこの作品の魅力です。