邪神として、等身大の少年の葛藤を描く熱波の物語

暗黒神話の神性をモチーフに繰り広げられる、ダークヒロイックファンタジーとでも呼ぶべきでしょうか

圧倒的な邪神の力を手にした少年は、身勝手に力を使い続けます
その結果、大切な人が傷ついていきます

やがて、力を使うことの脅威を自覚した少年は、力に振り回されるのではなく、自らが強くなろうと誓います

……と、非常に王道の少年成長系ライトノベルなのだと、私は読んでいて思いました

リスクのあるちから、それも自分ではなく大切なひとが苦しむというペナルティーに正面から向き合い、ひたむきに頑張る主人公にとても好感が持てます

主人公の周囲の人物も魅力的で、シリアスになりすぎず、かといって緊張感を損なうことなく続く物語に、あなたはきっと魅了されることでしょう

王道のライトノベルが読みたい
そんなかたに、是非オススメしたい作品です