1日目 日常と少しパズル

「おはよーございまーす」


小声の挨拶で今日も保健室登校する陽太の1日は始まる。なぜ小声なのかというと保健室という教室の性質上保健室のベットには、部活の朝練で怪我した人がいるかもしれない。もしかしたら、先に来た人がどこかの先生と話をしているかもしれないからだ。幸いなことに保健室には怪我をした人はいないようだ。保健室から入って奥の扉を開ける、基本的にこの奥に入る人は滅多にいない。扉を開けると中に人がいた、垣木さんだ。


「おはよございます」俺は言った。


「おはよう 斎藤さん」


そう。なぜかはわからないが、垣木さんは俺のことも含め基本的には名字で呼ぶ。垣木さんは、定期テスト直後なのもあって定期テストのレポートを書いている。垣木さんは保健室登校メンバーの中で提出物提出速度は他の人と比較にならないほど早い。ちなみに前回の定期テストレポートの提出速度は学年一位だったほどだ(評価は最高評価)。

俺は、リュックを下ろしてジャンバーを脱ぐ。そしてリュックの中から数学のワークと筆箱、水筒を出してリュックを机の脇に置く。机に座り、鉛筆を取る。その後ホワイトボードに1〜6の数字と自分の名前を書く。その後数字の横に今日の勉強予定の教科を書いていく。ちなみにその日の時間割は、自己申告性なので比較的自由に組むことができるのだが一応1日にやらないといけない課題のページ数が決まっていてそれだけ終われば後は何してもOKちなみにこの課題というのが結構多い。ちなみに俺が休憩なしで4時間くらいで終わる課題量だ。


俺は勉強を始める。

次の定期テストの範囲が数学は、『並行と合同』だから意外と簡単な単元だ。だからとりあえず計算スピードと計算の精度を上げることに重点を置いて勉強している。テストで計算方法が合っていてもケアレスミス(計算ミスのケアできる問題のこと)があっては、点が取れない。なんて考えながらワークを進めていたら扉から緑の服を着た久保田先生が入ってきた。久保田先生は教室内を見渡すなりこう言った。


「彼まだきてないですかね?」


「そうですね」俺は言った


久保田先生はそう聞くなり


「なるほど わかりましたまた後できます」と言った。


先生が出ていくと次の瞬間タイミングを見計ったかのようなタイミングで彼が入ってきた。

彼とは古城くんのことだ。『くん』付けだと、後輩だと思うかもしれないが一応同級生だ。


「おはようございま〜す」


そう、ここではよく先生と生徒が入れ違いに入ってくることがよくある。のだが今日はやけにこの教室に入ってくるまで時間がかかりすぎる。気になって垣木さんとみにいくと一人黙々とパズルを組んでいた。


「パズルやるのは良いけどリュックくらい置けば良いのに」俺が言ったが、

多分垣木さんも同じことを思っていたはず。


ちなみに古城くんがリュックを置きに行ってる間に保健室と我々が使う教室にあるパズルを探していく。探してみると、ドイツの風景画の5000ピースのパズルとナ○シカの2000ピースのパズル、それとピカ○ュウの300ピースのパズルがあった。ちなみに机の上には古城がさっきやっていた300ピースのパズルが乱雑に置かれていた。絵が綺麗だな〜なんて思っていたら古城が戻ってきた。古城は戻ってくるなり保健室の少し汚れている緑のオフィスチェアを持ってきて座った。古城は無心でパズルと格闘しているのか、俺の呼びかけに反応しない。そこで俺はこう言った。


「へんじがない ただのしかばねのようだ」俺が言うと


「いや生きてるから」鼻で笑ってからそう言われた。少し悔しかったので、


「お〜ゆうしゃよしんでしまうとはなさけない」と棒読みで言い返してやった。


 そこで俺は教室に戻っていった。垣木さんも同じように思ったのか、俺の数秒後にこちらに戻ってきた。1限目と2時限目が終わり3限目の終わりがチャイムによって知らされる。いつの間にかパズルを終わらせてこっちに戻ってきた古城は授業が終わると同時に廊下を走り抜ける。ハマ弁と言われる業者が配達してくれる弁当をとりに行くためだ。ちなみにハマ弁は2019年に全面的なアップデートがあり美味しくなったらしい。(それまではお世辞にも美味しいとは言えなかったらしい。)古城本人曰く人と合わずにハマ弁を取りに行くのは相当タイミングを合わせないといけないらしい。ちなみに今日の俺の弁当は、洋風版豚の角煮とミニトマト、米と冷凍食品のグラタンだ。ちなみに全部自炊。ご飯を食べて弁当箱を片付ける。


 その後朝から気になっていたドイツの風景のパズルを持ってくる。横浜市立の中学校は基本的に昼食準備に5分昼食に15分その後の昼休みに30分時間割り振られているため、この30分俺はパズルをできる。しかし俺は失念していた5000ピースのパズルのピースの量を。当然5000ピースなんて30分でできるはずもなく俺は時間切れであえなく撃沈されたわけだ。これに関してはまた今度どこかの機会に完成させたいと心に刻む。その後は特になんて事はなく強いて言えば、俺の英語の点数が悪い方におかしくて思わず苦笑いしてしまった事だろうか?今日はこの後塾の授業がある。一般の学生より5分早く学校を出て家に戻る。その後は皆さんのご想像にお任せすることにしようと思う。ちなみに今日は普段に比べて人数が少なかったのもあって喋る事はあんまりなかった。


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作者の落書き帳


どうでしたかね?後書きに何を書こうか迷いながらジャズを聴いている少年Aです。書くことが思い当たらないので本編の中で筆箱から出てきた『鉛筆』に関して話そうと思います。最近英単語の暗記や漢字の暗記などのような単純作業が多くなってきてシャーペンだと手が疲れるようになったんですよね。そこで鉛筆を使う様になったんですけどそれが原因で今筆箱の中にシャーペンが1本しかないのに対して鉛筆が5本あると言う状況になっています。シャーペンを使っての単純作業をやっていらっしゃると言う学生さんはぜひ鉛筆を使って見てはどうでしょうか?


次話投稿予定日2019年29日金曜日

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少年Aの保健室物語 @Yokohamaboy

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