ゆっくりと読むことが心地いい。

世界の形をよく見て、心の動きをきちんと感じて、それを走らず丁寧に描いていると感じました。
大切なことや小さな変化に気づいたり、思考する事ができるのは、歩くようなはやさの中にあるのだと、あらためて気づく物語です。時代の流れに飲み込まれて優しさも見失いがちになる中で、息をつく作品でした。