二つの月が新月となる星も無い夜、三本角の鬼の仮面を被り行われる祭り。その鬼と箱に詰められる役に選ばれた二人の、一途な想いが辿る物語は賑やかな祭囃子のそれとは遠く、幽玄で美しくも感じます。細やかな描写もあり、冬の夜長にこそじっくり読みたいお話。夜に惹かれる幻想小説好きにおすすめです。