自分の未来のためになる、薬剤師お仕事ストーリー

作者さんの経験に基づく、薬剤師お仕事ストーリーです。
医療制度やジェネリックのあれこれ、薬剤師さんのお仕事とその苦労――現場にいなければなかなか知ることのできないあれこれが軽快な語り口で書かれていて、最後まで楽しく読むことができました。

作中にはクレーマーやモンスターペイシェント、薬剤師に理解のない職場のスタッフなど、とにかく〝嫌な奴〟がたくさん出てきます。
その嫌な奴の描写が本当にリアルです。作者さんは日々こんな思いをしてお仕事をされているのでしょうか。頭が下がります。

医療に対する理解とリスペクトがなければ、誰でも知らずのうちにモンスターになってしまう可能性があります。
何より、薬を処方されるという意味や、薬を飲む意味。そしてその薬にどんなお金や人々の苦労がかかっているのかを知ることは、未来の自分のためになります。絶対。

医療ものって難しそう。病院や薬局なんて普段かからないし興味ない。
そんな方にこそ読んでいただきたい作品です。


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