タイトルでその後の展開モロバレするってそれはアリなんか（いまさら）

　なんか完全に付き合いで読み出したんだけど、読んだら読んだで割とオススメできるレベルに面白かったので、よーしちょっと気合入ったの書いてやんめえと、思った矢先にひとこと紹介の気分である。

　えぇ、お前、えぇ、それ、ちょっと、えぇ……。（困惑）

　一番大切なところやん。
　もうなんていうかくどいくらいに今やってるところやん。
　俺は娘が独り立ちするまでそういう相手は作らんって。（五十話前後）
　その男気に「うむ、いまどきの異世界転移の主人公にしては、ちん○に骨が一本入ったよい男よ。ウヌのためならレビューを書いてやるのも面白い」という感じに、レビュー画面開いた所で黒王号奪うような行いやん。

　いやまぁ、タイトルの最初の方だけ見ていた僕が悪いんだけどさぁ！！（娘と一緒に異世界転移！？までで認識しておりました）

　はい、つー訳で、すげえなこの作品、いろんな意味で恐ろしいポテンシャル秘めとるわと、ちょっと一目置いてる作品です。

　なんてーか、身も蓋もない言い方をすると、「俺もみんなの真似して書いてみたよみてみてー」で、「普通に面白いぞこれ」ってなる感じの作品です。

　いろいろとツッコミたいところはあるんだけれど、それを一足飛びにして面白い。たぶん読書量が多いんでしょう、ＷＥＢ小説の「面白いツボ」をピタッと押さえているので、そういうところが全部許せてしまう。「作品の粗」を追うよりも「面白いツボ」を追うことに集中できている、ある意味でめちゃくちゃ洗練された作品です。

　あえてそういう風に装って書いているのか。
　まさか、過去に消えた○○○さんが素人を装って接触してきているのでは――とか、ちょっと勘ぐっちゃいますね。それくらいなんか異色感がある。
　これは逆に凄いことなんでねーのと、たぶんそこそこ書いてる人間が読むと思うんじゃないかな。

　内容はまぁ、タイトルでばらされたとおりですわ。
　異世界に転移した親娘の無双伝。ついでにお父さんは、エルフのいい人とくっつきそうでくっつきそうになかったり、死んだ奥さんに操を立てたりする訳です。ちょっとエリートサラリーマン風が吹き乱れているのが、クズ作業員の僕としては鼻にひっかかりますが（きわめて個人的な感想）、それにしたって爽やかな一陣の風のような男っぷりに好感が持てます。

　ストーリーも良くも悪くも分かりやすい一直線な仕上がり。
　街に移動しては問題（モンスター）を解決（退治する）が基本。
　とはいえ、毎回敵をしっかりと分析して工夫して倒しているし、筆者さんのゲーム歴から来る納得感のあるチートアイテムなど、すげえしっかり考えて書かれているなというのが伝わってきます。ほんでもって楽しんでいるなとも。

　いやはや。ＷＥＢ小説を書くのってこれくらいの軽い気持ちで楽しんでやるのが一番なんじゃないかな、そんなことを思い出させてくれる作品です。
　割と評価も追いついてきているし、追ってる範囲で読者離れも少ない感じですし、数値的にもいい線いっているのでは？
　たぶん、求めるものと内容の一致率が高いと思われる作品。面白いですよ。

　けどなー、このネタバレはなー、ちょっとなー、ゆるされんなー。（ちゃんと読まなかったお前が悪い）