正体

音澤 煙管

暗くて狭い宇宙空間。




立冬を過ぎたある日の朝、

こたつで横になったまま目が覚めた、

寒さのあまり寝てしまったのだった。

風邪は引かないものの、

とても寒くなり着替えを取りに

部屋へ行き、戻ってからまたこたつへ入る。

足腰もなかなかの寒がりで、

暫くしてからそのまま着替えをすることに。

こたつで横になり、

下着やら上着やらを替えていく。

ロンTの袖や頭が通せずもがいてる最中のこと。

綻びや穴を見つけて動きが止まり、

ふと思う。


「あ、これは真っ暗な宇宙の中……

そして、この穴やら隙間の朝陽の光は

月や星たちだ……


そうかぁー、

宇宙ってぇー、

こう言う仕組みだったんだぁ……」


と、思いながらまた寝てしまった。


宇宙の正体は、

遅刻という代償に替わった日になった……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

正体 音澤 煙管 @vrymtl

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る