第7話

「皆…歪んでる…」

鏡の前で、そう呟いた。

鏡には、不安そうな少女がこちらを見つめている。…歪んでいない、普通の少女が。

「でも…ホントにそうなのかな…」

実は自分だけが歪んでいるのでは?

「違う…そうじゃない…私は…」

『ホントに違うと言いきれる?』

「え…?」

鏡には、少女が写っていた…が

鏡に写ってる少女は、ニヤリと笑っていた。

『歪んでる物には、普通の物も歪んで見える…分からない?』

「違う…違う…私…は…」

私は、何なんだ?

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笑顔の仮面を被った人形は誰もいないところで泣いている 追憶劇場 @Dai-ce

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