第4話 その後

 アプリで連絡取れるようになってから、自転車の彼に聞いてみた。

 いつもさわやかな笑顔で、余裕よゆうっぽいけど「実は女ったらしなの?」と。


 彼はさわやかに"はははっ"と笑って

「アプリは友達からのアドバイスで、アプリが無理なら普通にバス通学して、同じバスに乗るつもりだった」

 と言った。


 恋のかけひきとかよくわからないので、直接ぶつかるつもりでいたそうだ。

 私には勇気がなくてそんな事出来ない言ったら、


「窓越しの君はいつも必死で手を振ってたから、特に心配しなかった」

 との事。



 え、そんなに私、必死だった?

 朝のバスの私は、とてもずかしい人じゃないか!

 それなのにバスの中の人達は温かく見守ってくれたのか!!

バスの皆さん、ありがとうございました!

 


 と心の中でひそかに感謝した。

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07:20発、窓の外に気になる彼。 葉桜 笛 @hazakura-fue

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