生きづらい人へ

 アスペルガーなどのコミュニケーション障害を、本人も周りも免罪符のように扱う昨今。私自身もそう自己紹介されたことはあるし、そう名乗ってしまいたい衝動にかられたこともあります。しかし、それでものごとの本質が解決するわけでもないらしい。
 本人の口から語られる生々しい部分に、きっと苦しさや葛藤が滲んでいるから、あまり嫌悪感は抱かないです。むしろ、たまに自分の代弁をしてもらっているような感覚もあります。自分自身の汚い部分と、その隣の弱い部分を、再度見つめるようなエッセイ(多分)です。