特別

ミーシャ

f:


私は私の特別を 

ずっと探しています


「私以外に 私を守ってくれるもの」 


それは いったい何処からやってきて

どんな形を しているのでしょう



「私を認め 傍にいてくれる人」


どんな言葉を その人に望み 

どんな心で むかえましょう



思い描いているのは夢ではなく 

私のほんとうの生活です


希望なんていわずに 

この胸の内にあるものに正直に


ひとり叫び 

のた打ち回りながらもずっと


嫌な人や 辛いことにも

目を背けず 生きてきました



“見透かしたような“ と言われます

“すべて分かったような” とも言われます


決して褒め言葉ではありません


在り得ないと思う存在を 

否定する言葉です



私は生きて ありうる人間です

間違いもたくさん 愚かなことなど 

しょっちゅうです


言われるような冷静さや 高慢

変わらないようにみえる表情も


自身の後悔と憤りより先に


社会を人を 私の生きる場所を 

今日も見つめて 


学ぼうとしている 

私の姿です



特別なことも 特別な人も

簡単には みつかりません


でも私は願い さがしています


「自分」のために 

私ができること


それ以上に特別なことを今

他に知らないのです


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

特別 ミーシャ @rus

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ