適性、それは夢の結晶
こんにちは、此方は青汁販売所です。
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「・・・どうした?」
「こんにちは、此方は青汁販売所で―――――」
「壊れてんな。おーい、フィフェー。夫が壊れてるから直してやれー」
「こんにちは。此方は青汁販売所―――――」
「トーゴ?」
「ん?どうした、フィフェ」
何かあったのか?ん?俺の顔になんかついてんのか?
―――――・・・おかしくないですか?さすがに愛とか言っても理解できない・・・
てめー、慈愛の神じゃねーのかよ。愛が理解できない慈愛の神とか存在する価値なくねーか?
「やっと治りやがったか。ファーザーさん、洗脳はほどほどにな」
「ん、むむ、洗脳などした覚えがないのだがな」
そんな一幕があったのは確かだ。
ただ、知ったこっちゃねーってのが正直なところで。
「適性?何じゃそりゃ」
飯が美味い。ガンガドーラって熊の肉らしいが、なんかもちもちの歯ごたえだ。
肉かじってたらもちってしたんだ。ビビらね?旨いからいーけどさ。
「適性とは、魔法の適性の事よ。属性の事じゃなくて、魔法体系のことよ。アタシなら射出魔法だし、フィフェちゃんもそうじゃない?ファーザーさんは強化魔法、レグルスやオルグィウスなんかは領域魔法ね」
「へぇ、グラノーラすげーな」
「グラノッサ!」
「あ、スマン」
肩をいからせるグラノッサには平謝りしか出来んな。
何でシリアルフレークのこと言ってんだろ。
「で、その適性ってのが何だっつーんだ?」
「いや、貴方魔力が外に出せないって言ってたじゃない?」
「んあ」
「パン食べながら頷くの止めてくれない?」
「行儀悪いよ、トーゴ」
OK、フィフェ。呑み込んでから喋ります。
「・・・逆に怖くなるわ」
何がだよ。
―――いや、怖いですからね
知るか、駄女神。
―――やっぱ、しどい・・・・・・
「はぁ・・・・・・お前が射出系の才能はなくても他の才能があるかも知らんから測ってやるって言ってんだよ。無駄に惚気合うの止めろや。酒がまずくなるだろうが」
「・・・・・・リンゴジュース美味いな」
喋ったと思ったら、それかよレグルスッ!?
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
で、これがその適性を測るブツだと。
パッと見た感じは回らないミラーボール?もしくは画面がカクカクの球面になったテレビ?そんな感じだ。
よう考えたら、何で王城でコレ出来なかったんだ?
王城って一番の技術が集結するはずだよな?
「これ、ギルドの技術者が作り出したもんだから初めて見ただろう?儂らんとこに来たんも最近やしな。儂らランク低いから」
ははははと笑うマスター、その目に笑みはない。こわー。まぁ、その目線の先は主にオルグィウスに向いてるからいーや。
というか、ギルドの開発物なら王家への謙譲とかないんだな。いいね、ハスキーの奴らギルドに入れよっかな。
……いや、そんな発明する奴いねーわ。
「これどーやって使うんだ?」
「従来の奴ぁ、血で測ってやがったから使えば使うほどちゃんと使えなくなる測定器しかなかったんだがよ、こいつぁ違う。その下の隙間んとこに手ぇ入れてみな」
ファーグは饒舌になると変にヤクザな喋り方になる。
もう、ヒーゲでもよくねーか?
「うォ、なんじゃこりゃ」
手を入れてみたら、ミラーボール部分から光が出た。
銀色の光が天辺部分から。
「こりゃぁ、アレだ、強化系の・・・属性なんだ?」
「【変化】だな。儂と同じだ。ただ、適性の強さは儂以上だ」
ファーグとおっさんが何か喋ってやがんな。
この適性ってので何が分かるのかと思えば、適性のある属性と魔法を使う場合の種類らしい。
すなわち俺にあるのは変化属性の強化魔法適性っつーことらしい。
ふーんと頷いていたその時。
―――――ドグァアアアアアン!!
爆音が響いた。
牙の王たれや、狼。 青条 柊 @aqi-ron
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