まさかの
15年前の話だった。
七夕の短冊に『モフモフに埋もれたい。』と書いたことがあった。
その頃好きだったアニメ『モフモフまみれ』の影響だった。
そして今、それが叶った。
自分がモフモフまみれに成ることでモフモフに埋もれたいという願望は叶った。
「もふもふもーふも!?(何故このタイミングで叶った!?)」
仕方ない、考えよう。
戻る方法は知らないが、楽しむ方法は知ってる筈だ。
俺は…何をしたかった?
もふもふになったら一度はやってみたい事。
「先ずは転がって最高級モフモフ布団を堪能する。」
ゴロゴロゴロゴロ
実践してみた。
もふもふが体を包み込み、どんな地面ももっふもっふ。
しかし、問題があった。
意外と痛い。
もふもふが色んな方向に引っ張られて毛根が痛い。
これ、多分後で禿げる奴だ………。
もふもふが肉体の一部が故の弊害か………。
あとこれ、もふもふの静電気とナイス吸着力の所為で体中が埃だらけになる。
駄目だこれ。
風呂に入りますか。
はい…………思い出しました。
もふもふって………濡れるとペチャってなるんですよね……………………はぁ………………。
もふもふは…………やっぱり見たり撫でたりして愛でるのがベストですね。
もふもふになったら一度はやってみたい事 黒銘菓短編集63弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
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