第3話 番外編(実録)

Umbelnotte


魔法のカフェバー「アンベルノッテ」

こういうコンセプトのお店は地元にはない

知ってる人には「濃ゆいお店」

知らない人には「怪しいお店」なんだろうなぁ

訪問は2度目

1度目は1ヶ月前の7月3連休

あの日は午後遅くから夜の訪問だったので

場所の記憶は夜の街の印象でしかない

今回は開店30分後の訪問

新宿3丁目駅で降りててくてく歩く

うろうろと歩く

東京は地脈がぐっちゃになっているので方向・方角が全くわからない

どこにいても北がわからないのは致命的

(神戸の一部もそうだけど東京はそりゃもう大変!状態)

感じとることすら困難(埋め立てが多いせいもあるけど埋立地はもっと気持ち悪い)


東京に来て訪れる場所は意外と固定されている

東京駅周辺、浅草、上野、秋葉原(捕物帳)、池袋くらいか

基本定位置から動かないのでほぼほぼ街の様子や観光地などは知らずに通り過ぎる

新宿は来ない場所の筆頭

(子どもには都庁くらいしか魅力がない街だから)

レクチャーがあるときだけ新宿や渋谷、錦糸町あたりに出没する

だから新宿はわたしにとっては「魔界都市 新宿」


1ヶ月前とアンベルノッテは変わらない静謐な場所

1ヶ月前に座っていたボックス席に目をやる

[あそこに座って話してたんだ…]

1ヶ月前に比べれば外はそれほど暑くはないけれど温かいものが飲みたかったので

ダージリンをホット注文 大体これで自分の体の状態もお店の状態もわかる

待ち人を待つ間ブックシェルフの本を手に取った

大半が国書の本で埋められている


どれにしよう?? 今日、ルーンは持ち歩いていない

思い出すしかない 本当はすぐ引きたいのに

「ゲーボ」「パース」逆位置「ハガラズ」「カノ」正位置

ダイスカップなんだよ 「パース」って

6番目のルーン 「秘密」

昨日、一昨日のルーンの結果を反映する本といえば

うーん


なんだかんだ言いながら、まだ「花壇の華」が引っかかっているからやっぱりLiber LXVあたりかな?

心臓、蛇ってどのクロウリー著作集のどこに入っていたっけ?

「777」?そんなわけあるか。「トート」?いやいや。

あ、そっか「霊視」のうしろだ


棚から引っ張り出して見るとそうだった

どれを読もうというより「パース」が支える「じゃ、ビブリオマンシーw」モード

1回目 28番目のアエティールBAG

2回目 15番目のアエティールOXO

14番目ではなかったのでちょっとがっかり UTIが好きだから

「彼」が何を伝えたいのか 解釈は後々にしても読もうと思って読み始める

クロウリーの話はともかく「高等エノク実践魔術教本」が今、手元にないのが残念

あれがあると2つの視点で天使の言葉を読める

(そうやって本に埋もれてクロウリーの本を読むってことを最近してない……)


『悪を生む<あの女>の子宮の闇の中以外に時は存在しない』

-And I answer him: Time11 is not, save in the darkness of Her womb by whom evil came.


『その中には宝石がある。それは七面鳥の卵くらい大きなサファイヤであり、その上にはこんな印が刻まれている』

-I pierce the Mystery13 of his breast13, and therein is a jewel13. It is a sapphire as great as an ostrich egg{13SUP:2}, and thereon is graven this sigil:

[Figure: This is in the form of two "U" shapes, very elongated in the risers. The one to the right is lower than the first, and its left riser extends 2/3's of the way up inside the center of the one to the left. The left "U" turns back down to the far left, ending 1/5th the way down in a tiny circle. The right bends abruptly horizontally left across the other and also ends there in a tiny circle.]


『言葉や文字にそんなに深く見入るな。…七重の支配を四重にまで和らげよ。…私は第28番目のアエティールの門番に過ぎないのだから』

-Look not so deeply into words and letters; for this Mystery hath been hidden by the Alchemists. Compose the sevenfold into a fourfold regimen26; and when thou hast understood thou mayest make symbols27; but by playing child's games with symbols thou shalt never understand28. Thou hast the signs; thou hast the words; but there are many things that are not in my power, who am but the warden of the 28th Aethyr.


『…それは<49弁の深紅の薔薇>であり、4本の<柱>はこの薔薇の結合した十字架である。…』

-Now it is clear what she has woven in her dance; it is the Crimson Rose of 49 Petals, and the Pillars are the Cross with which it is conjoined. And between the pillars shoot out rays of pure green fire; and now all the pillars are golden. She ceases to dance, and dwindles, gathering herself into the centre of the Rose.


『…そして汝が真夜中に燃やす油から13の祝福の川ができるだろう。…』

-And of the oil that thou burnest in the midnight shall be gathered together thirteen rivers of blessing; and of the oil and the water I will prepare a wine to intoxicate the young men and the maidens10.


他にもあったけれど以下省略


気になるキーワードが今回の衝動旅の原動力であり、結果を導く「鍵」となるはず

「ベルカナ」正位置が語った『(わたしの)好きにしていいよ』の言葉の裏付けになるはず


85ページあたり「すべての星が<エノクの書>の文字である」を読んでいると心護さん到着

このあたりもそのあと1時間ちょっとのおしゃべりの中身に関係していると思うことしきり

(なかなか濃いお話をする機会も相手もいないので楽しゅうございました!)


帰りの新幹線に向かう丸の内線の車内で729よろしくちょっと数字の操作

28-15=13

28+15=43

28*15=420=2*2*3*5*7

28÷15=1.866666666666667(なぜか6が13個)

15÷28=0.535714285714286(惜しい。循環小数にならない)


へえ…と思いつつ、あとは「777」がないとわからない

でも13をメッセージとして残してくれたので

今回の衝動旅はルーンの加護+「彼」とともにあったよう

最後の方に出ていた「ハガラズ」に備えつつ旅の「結果」が出るの静かに待つつもり

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Umbelnotte 砂樹あきら @sakiakira

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