能力以上に強力

「ハッ!

正義の味方が格好付けて…調子に乗るな!」

轟と空気が唸り、炎が男を襲う。

目に見える範囲全てが紅。

逃げ場は無い。

炎を消すとそこには雑草一つ残っていなかった。

「ホッホッホ!私最強!」

 高笑いをして気が緩んだ次の瞬間


ザクッ!


 腕に焼ける様な痛みが走る。

 後ろを振り返るとそこにはあの男が居た。

 私の腕に短刀を刺していた。

 「クッ!凍れ!」

 無事な方の手を男にかざす。次の瞬間には男は氷漬け。

 の筈だった。

 ブシュッ

 刺さった短刀を引き抜くとかざそうとした手を斬り付け、私の手を捻じって私の顔に手をかざさせた。

不味い!早く氷結を止めなければ!

しかし、もう遅い。



異世界チートのメイは自身の魔法で凍り付いてしまった。










「……これで良いのか?」

何も無い場所に声を掛ける。

「えぇ、有難う。

御免なさい。殺しはしないとはいえ、こんな真似をさせて。」

「……御託は良い。

次の相手を寄越せ。」










異世界チートが増えた世界。

混乱を収める為にある女神はとある男に依頼をした。

「異世界チートを始末してくれ。」と。








異世界チート勇者キラー      これより始まり

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異世界チート勇者キラー 黒銘菓短編集21弾 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika

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