透明で空虚な世界の底に流れるものは
- ★★★ Excellent!!!
高校を卒業したら、物語の『キャラクター』として生きていかなければならない世界。けれど、みんながみんな作者(かみさま)に選ばれるわけではない。では、選ばれなかった者はどこへ行く……?
透明感と空虚感。ふんわりとした不思議な空気に包まれていますが、その底にあるものは諦めと絶望と悲痛な叫び。重めのテーマもユニークな語り口と登場人物たちのおかげでするりと心に入ってきます。ぜひ読んでみてください。