精神科へ

体重が36キロになったあたりから、よく体調が悪くなった。体力が落ちたのだろう。学校でも、よく保健室に行くようになった。保健室にあった体重計に乗るよう養護教諭の先生に言われた。後で知った事だか、先生は私の体重をグラフにしてくれていたらしい。その日はなかなか体調が戻らず、母に迎えに来てもらう事になった。

母が迎えに来たとき、養護教諭の先生が親と何か話をしていた。小児科に行くように言われた。この日、私と母は学校から直接近くの小児科へ向かった。体重を計らされた。先生は体重を増やさないと然るべき病院に紹介状を書きますよと言った。精神科の事だろう。一週間後にもう一度小児科へ行くことになった。

しかし、私は体重を増やす事が出来なかった。むしろ、減っていた。先週より、1キロ減り、35キロになった。母は、行きしの車の中で体重増やす気ないやろ?と怒鳴られた。今にして思えば、母も母なりに心配して言った言葉なのだろう。当時の私はただただ怯えるしかなかった。

小児科の病院で体重を計らされ、数字を見て先生はため息をついた。母と先生は普通の精神科病院か、児童精神科かどっちが良いか話し合っている。私は現実とは思えないこの状況に足を震わせていた。すぐに入院できるのが普通の精神科病院だと言う事でその病院に決まった。紹介状を書きますから、一週間後に精神科に通院してくださいと言われ、私は精神科に行くことになった。


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