虹が浮かぶ空(ある夏の日)

姫亜樹(きあき)

虹が浮かぶ空(ある夏の日)

突然の雷雨に

追われる都市

逃げ込んだデパートの

強すぎる冷房に

思わず両腕を抱く


響き渡る雷の音

大量の雨に流れる道路みち


「ゲリラ豪雨」という言葉ができて

もう何年たったのだろう?

この天候は

人間がつくりだしたものなのか?

この星本来のものなのか?

人間から見た異常なのか?

自然の流れから見ても異常なのか?

悶々と考えてもわからない答え


夏の嵐が通り過ぎ

再び動き出す都市

デパートを出て

家路に向かう空には


虹が浮かんでいた

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