杞憂を杞憂たらしめるもの

みももも

杞憂を杞憂たらしめるもの

 杞憂きゆう

 心配しないでいいことを心配すること。

 明日、天が落ちてくるのではないか。そんなことが気になって夜も眠れない。

 余計な心配とか考えるだけ無駄なこととか、そういう意味でつかわれる。


 天が落ちる例を現代に当てはめると、どんなことがあてはまるだろうか。

 例えば日本国家が滅んだ時のことを考えて、今から海外移住を考えるとか。

 あるいは範囲を狭めると、会社が倒産したときのことを考えるとか。


 考えてもどうしようもないことだし、杞憂の未来は起きた瞬間に杞憂ではなくなる。

 だからこの言葉はいつも過去に対してつかわれる。


 では少し視点を変えようか。

 本当に、天が落ちてくることはあり得ないのか。

 明日、国家が滅ぶことを危惧する必要はないのだろうか。

 会社は明日も健在だろうか。


 たぶん大丈夫。

 明日も会社はつぶれてないし、日本が沈没することもない。

 だけどそれは、明日もちゃんとみんなが会社で働いて。

 明日もちゃんと、みんなが税金を払って、政治家たちが働いて。


 みんなで世界を支えているから。だからこそ、波風が立ったとしても、明日もちゃんと、今日と変わらない日常がまっている。


 結論を言おう。

 杞憂を杞憂たらしめるもの、

 それは万人によるたゆまぬ努力。だったのです。

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