主人公の嘘にグッときました

願いをかなえるために幻の滝を求めて一人の若者が旅をするお話。
まさに昔話の和風ファンタジーでした。情景が綺麗に、それでいてくどくない描写で読みやすかったです。

ネタバレになりますが、終盤のセリフ

「滝など、どこにもありませぬ」

言葉は嘘だったけど、心に偽りはない。他人を助けるために嘘を吐く主人公の描写にグッと来ました。かっこいい!

知らない間に伝説を背負ってるってところは感心するしかないですね。