『お膝が笑う』

やましん(テンパー)

『お膝が笑う』


 最近、よくお膝が笑うのです。


 今日も、デパートの1階で、左のお膝さんが笑いました。


『ギャー、はっはっはっは!』


 右のお膝が言いました。


『きみ。なに、笑ってるの?』


『だって、これが、笑わないでいられるかい?

ギャー、はっはっはっは! ほら、君も。笑いたまえよ。』


『いやあ、ぼくは、楽しくなんかない。』


『そうか?だって、ほれ!』


『うあ、ギャー、あ、はっはっはっは!』


『だろう?はっはっはっは!』


『うん、あ、はっはっはっは!』



『きみたち、うるさい、ひとの災難笑うな!』


 お膝が崩壊したやましんは、床にひっくり返しになっておりました。


 バッグがぶっ飛び、一回転して、天井を見上げておりました。


『ギャー、そもそも、きみたちの仕業だろ。』


『違います。すべて、政府の陰謀なのだ!』


『は?』


『あのー、お客様。大丈夫ですか?』


 店員さんが、飛んできました。


『あ、いやあ、はっはっはっは! だいじょぶです。はっはっはっは! あ、いたた……。あ、はっはっはっは!…いたた………』


 恥ずかし!




  ・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

 これは、事実に、いくばくかの変更をするなどの脚色を加えた、つまり、あくまでも、フィクションである。 

  

 これ以上、としなんなか、とりたくないなあ。


 

  

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『お膝が笑う』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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