エピローグ 新しい生活

「おはよー」


あの事件の後、無事告別式は行われ、私たちの生活はまた元通りになった。

ただ1つ変わったことがあるとすれば…

「りん。そろそろ行くよ。今日は定期会議があるから」

「うん」

上層部がごっそりといなくなったため、私と翔はあの後、大きく出世をして中佐に、瑠衣斗さんは大佐になった。

位は低いものの、私たち3人は幹部の一員として様々なことをしている。


ガチャ。

「失礼します、特殊戦官本部6区〜9区担当第1部所属、佐藤瑠衣斗大佐です」

「特殊戦官本部6区〜9区担当第1部所属、鹿野燐火中佐です」

「同じく、特殊戦官本部6区〜9区担当第1部所属、立川翔中佐です」

「3人ともおはよう。まだ時間があるから席に着いて資料に目を通しておくように」

「「はい」」

辻村司令官に変わって、新しく司令官になったのは、山野元本部長。あの事件後、しばらく療養し、3日前に復帰してきたばかりだ。

私たち3人はそれぞれターミストを操作して、資料を見始めた。


新しい生活が、今、始まる。




ここは、2030年東京。

人間の約7割の人々が何かしらの魔法や異能力を持っている世界の1国。

ほとんどの職業が機械化され、それに伴い、新しい職業が生まれた。

その中の1つが魔法や異能力を悪用したものを逮捕する機関、特殊戦官である。

——————これはその特殊戦官のお話である。

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未来戦争 kamra @kamra

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