――困りましたねえ。店を飛び出してしまわれるとは。やはり思い出さない方がよかったのかも知れませんね。




しかし、扉からは逃げられませんよ。

だって、扉。至る所にあるじゃないですか。


ふふ、ふふふ、ふふふふふ……………………








――――――――――



「いらっしゃいませ。初めての方ですか?」

「はい、探し物をしておりまして。出来ますかね」


「はい、もちろんです。ふふふ」

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記憶の扉 千代田 晴夢 @kiminiiihi

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