スライムは飲み物
武論斗
インタビュー・ウィズ・スライム
まずはコレを1杯やってくれ。
強壮剤、だ。
新しく作った、スライム強壮剤。コレがまあ、効くんだ!
風邪も病気も、コレ1つで防ぐことが出来る。
どんな栄養剤よりも薬草よりも効く。飲みやすくしているから大丈夫さ。
さあ、グイっと。
うん――
いい飲みっぷり、だ!
――それじゃあ、はじめるとするか……
俺の名は、“勇者”ボガズキョイ。
<キョ>のところにアクセント。正しくは、<キョ>のところを裏声で少し高めに発音する。
ちょっと、発音してみてくれたまえ――
……――
――うん、ソレ! それ、だ。
いい発音、だ。君は、耳、がいいのかも知れない。
耳がいい、ってのはとってもステキなことなんだ。発音は元より、歌を歌う時にも大事になる。音程を外す者っていうのは、耳が悪いんだ。自分の発声を正しく耳にする、コレ! これが重要なんだ。
耳が悪いってのは、もちろん、病気や障害ってのもあるが、重要なのは、聴く、っってこと。聴こうとする姿勢、意志、態度が重要なんだ。聴ことしないから聞き取れない。だから、発音や発声、音程が狂う。
聴こうとする、これが肝要なんだよ。
そうそう、今のこの話もちゃんとメモっておいてくれよな。
ボガズキョ↑イ、と正しく、な。
今日は、俺が“勇者”と呼ばれるようになったのか、その伝説について少しだけ語るとしよう。
正直、
ただ、君に関しては、君だけはちょっと違った。
商売の事じゃなく、俺の勇者としての“
無論、君のその全ての
さて――
ちょっと、前置きが長くなってしまったようだね。
君が聴きたい話が、こんなことじゃないってことくらい、俺にも分かる。
それでは、始めようじゃないか――俺の、
――勇者としての物語を……
※ ※ ※ ※ ※
あの年、王都イムルイルトゥトゥミシュ周辺だけではなく、メルニボーノ一帯、いや、近隣国も含め、酷い
特に多くの人々が住まう王都の状況は著しく悪化していた。
なにせ、作物を育てる為に必要な水不足どころのさわぎじゃない。堀や井戸、溜め池の水さえ干上がってしまう程の水不足。そう、飲み水さえ不足する程の
恐らく、国王陛下や大臣閣下の焦りは、そう、国そのものが滅んでしまうのではないかと
その頃、俺は王都周辺の貧民街に住んでいた。田舎から上京して間もない頃だった。
ああ、そう、冒険者を
主に、ゴブリンやコボルドを狩る戦士、小鬼殺し、なんて呼ばれていた。
故郷を出る時、俺は勇者になる、と云って出てきたんでね、まあ、腕に自信はあったんだが、他の戦士たちと比べると体が小さいもんで、今一つ、結果を残せない状況にあったわけだ。
当時、喰うに困ることがしょっちゅう、でね。
物価の高い王都では、満足に腹を満たすことさえ出来ない。何せ、肉一切れが銀貨1枚する。肉体労働である戦士職にある若い男が、肉一切れで2日も過ごすなんて事はできやしない。
そこで、俺は故郷での過ごし方を思い出したんだ。
俺の田舎では、狩猟ってのは生活の一部だったんだ。
狩猟と云っても、なにも獣を狩るだけの話じゃない。多くの場合、野草や果物を採取する、こっちが主流だ。
大体、王都の周りじゃ口に出来る獣は少ない。魔物も多いんで、そいつらを退治しながら狩猟をするなんて器用なこと、残念ながら俺にはできやしない。
そこで、北にある森“ティン・クア・ヴェールの森”にまで足を運んだわけさ。
ティン・クア・ヴェールの森に生息している植物に関して、残念ながら俺は知識がなかった。
俺の故郷とは環境がまるで違ったんで、どれが喰える草でどれが喰えない草なのか、さっぱり見当がつかなかった。
そんな時、出会ったのがドルイドの
そう、今、君たちが知っている、大賢者マリーナ、だ。
井上さんは森に住んでいるドルイドで、森の秘密は勿論、ありとあらゆる自然の
例えば、妖精の羽の粉は薬になる――まあ、これは
だが、それだけじゃなく、その妖精の羽の粉はドラッグにもなるんだ。
おっと! これはオフレコにしてくれよ? 大変、危険なことになっちまうから。最近、王都のスラム街に出回ってるドラッグも、これと関係しているから色々マズイんだ。気を付けてくれよ。
さて、なんでも知ってる井上さん、まあ、本人
ふとした切っ掛けなんだが、その日、俺はちょっとした疑問を投げ掛けたんだ。
旱魃続きで深刻な水不足に関わらず、なんでティン・クア・ヴェールの森の木々は青々と生い茂っていられるのだろうか、って疑問。
地下水脈でもあるのだろうか? 森の中でよく発生する霧の影響だろうか? あるいは、その森の木々たちは、極端な乾燥下でも育つのことのできる種別なのか?
俺の乏しい知識で考え得る発想では、この程度しか思い付かなかったんだ。
そんな中、井上さんは云ったんだ。
――スライムのおかげ、だと。
最初、意味が分からなかったね。
なんで、あんな魔物の存在が生い茂る森と関係あるのか、って。
君だって、そう、以前だったら、スライムなんて化物、そこら中に頻繁に湧く訳の分からない物体、そんなくらいにしか思ってなかったろ?
俺もそうだ。
魔物と呼ぶのも
簡単に倒せるし、なんの危険もない。ただ、無闇やたらと湧いては、道中立ちはだかる無意味な存在。斬っても斬っても、経験の足しになる訳でもなく、なにか特別役に立つ訳でもない。
そう、本当に存在理由が不明な物体。およそ、神だって悪魔だって、スライムなんてものに、なんの
俺は
スライムのおかげ、とは?
井上さんは語った。
スライムが水を森の木々にもたらしている、と。
ちょっと、意味が分からなかった。
確かに、ほとんどのスライムって、水色をしているよな? でも、水色をしているからって、水とは関係ないだろ?
俺はそう答えたんだ。だって、ごく自然な考え方だろ、それって。
ところが、だ。
井上さんは、こう続けた。
そう思い込むのが、そもそも間違いだ、って。
そう、スライムは“水”だったんだ!
これを聴いた時、正直、驚いたね。
確かに、あいつらは水色をしているし、
とは云え、水そのものだなんて、誰も思わないだろ?
確かに、スライムを斬り捨てると、ブシャーっと体液が舞い散るのは知っている。
ただ、あの体液が、まさか、水そのものだとは思わないだろ?
正直、俺もまったく受け入れがたい事実だったんで、井上さんに云ったんだ。
さすがに水ってことはないだろう、と。
そしたら、井上さんは
井上さんは、その麦稈を実際に使ってみせてくれたんだ。
そこらをうろついているスライムをとっ捕まえて、その肌に、皮膚に麦稈を突き立てる。そして
スライムを飲んだ最初の人間は俺で間違いないんだが、ドルイドの井上さんはごく自然にそれをやっていたんだ。
正直、はじめ、怖かった。
スライムの中には、数少ないとはいえ、毒性や強酸性の体液をもっているものもいる。そういった固体は、スライム全体からしたらごく僅かに過ぎないんだが、そういった固体の存在を知っている事自体が、俺たち人間に偏見を与えるには十分過ぎるだろ?
それに、
しかし、井上さんが目の前でさらりとそれをやってのけたんで勇気を持てた。
俺もそこら
正直、――驚いた、ね。
まるで、渓流を流れる透き通った川の水を思わせる程、
それが、最初に飲んだ時の感想だ。
そこら辺の川や井戸で
ドルイドの井上さんと人間の俺とじゃ、その構造と云うか、体のつくりが違うんでどうかとも思ったが、まったく問題なかった。井上さんも驚いていたよ。
井上さん曰く、スライムの体液は、自然の中から吸収した水をそのまま蓄えるだけじゃなく、皮膚を通して濾過している為、不純物が極めて少ない、と。
しかも、スライム自身が別途蓄えているミネラルが微量に溶け出し、栄養学的にも有効だと。スライム自体が動き回っている為、水そのものが腐る事はなく、スライム自身が熱を外に放出している為、常に冷えた状態を保っている、と。それが飲み水として丁度いい、とも。
井上さんは、更に色々教えてくれた。
麦稈を差す箇所は、スライムの頭の部分がいい、と。
頭っていうのは、まあ、上の部分。スライムの顔より上、シュッと伸びた突起物、あの雫みたいなってるところの周辺辺りがいい、と。
スライムの体液は水そのものなんで、横や下に麦稈を差してしまうと、勝手にピューピューと水が出ちゃうだろ? だから、上の部分に突き入れ、吸うようにして飲むのが一番いい、と。
そして、これが一番重要な事なんだが、全部、吸い尽くしちゃいけない、と。
体液を、つまり、水を全部飲み干さず、少し残しておけば、やがてスライムは元の姿に戻る、と。要は、水分を自然に補給してくる訳だ。
まあ、これは凄く大変なことなんだけどね。とにかく、スライムの水、スライム水は美味いだろ? 全部飲みたくなっちまうんだよね。そこをまあ、我慢できるか否かが、実は問題なんだが、少なくとも俺は井上さんの言葉を信じているから、我慢出来ている訳なんだが。
ほら、よく若いもんがやる、スライムの頭のシュッとしたところ、あの突起物の先っぽをブチッともいで、直接口をつけて逆さまにして飲む
アレはやっちゃダメだ。スライムが死んじゃうから。
死んじゃったら、もう水は回復しない。アレは絶対やっちゃダメ。
もし、俺の目の前であんな飲み方する奴がいたら、ブン殴るね!
えーと――
まあ、ここまでが俺がスライムを飲む切っ掛けになった話な訳だが、ここからが本題だわな。
俺自身、森に行って食材を探し、スライムから水を飲むようになって、当時の水不足が気にならなくなった訳だが、王都は、と云うより国自体が、水不足で治安が悪くなっていた。
流行病が各処で猛威を振るい、辺境では水を争い、隣国と小競り合いまで始まっていたくらい、だ。
こりゃマズイ、そう思ったんだ。
そこで俺はまず、知り合いにスライム水を
とは云っても、スライムの体液を飲む、ってのは、とにかく、拒否反応が凄いわな。だって、俺自身、信用している井上さんが目の前でやってくれなきゃ、絶対にそんな事しなかった訳で。
なので始め、小型のスライムを掴まえて、ゴブレットの中に入れた。ゴブレットの上部に布で
驚いていたよ、仲間たちは。
水が、しかも冷えていて美味い水を飲めたんだから、そりゃ驚くわな。
すぐに話題になって、水を飲みたいって連中が集まってきたんだ。
しかし、本当に当時は水不足が深刻過ぎて
そもそも、ドルイドを自然崇拝の野蛮人としてしか見ていないのが王都の連中なんで、井上さんには下の名前をとって、大賢者マリーナと名乗ってもらい、始めはスライムが水の供給源だという事は
伏せた理由は、当然、スライムの取り合い、要は大虐殺が始まっちまうであろう事が
折角、水不足を解消できるアイデアの片鱗が見付かったっていうのに、その大事なスライムを虐殺されちまったら大変だ。
だから、慎重にならざるを得なかった。
知らない人が多いんだが、スライムってのは、夜中に繁殖するんだ。
繁殖、ってのとはまたちょっと違うんだが、そう、分裂するんだ。
十分に成長したスライムは、分裂して繁殖する。これが一番、繁殖率が高く一般的だ。
もちろん、スライムにも雌雄存在するんだが、これは主に品種改良に俺は使っている。
君はもう、新種のソーダ味スライム、飲んでくれたかい?
勿論、それも俺が品種改良したんだ。
さっきも云ったが、スライムってのは取り込んだ液体をごく自然に濾過しちまう。だから、炭酸水にスライムを漬け込んだところで、そのスライムの体液は純水になるだけなんだ。
炭酸水を体内に留めるスライムってのは、あくまでも品種改良をしたものであって、これを作り上げるのは大変だった。まあ、これはまた別の話、だな。俺が勇者と呼ばれる話とはまた別の話なんで、次の機会にでも話すよ。
俺は、マリーナを賢者として水に関する第一人者として紹介し、信頼できる者たちだけに、水の採取先がスライムである事を話した。
この時語ったのが、水が採れるスライムはごく一部の品種のみで、その採取先は俺だけが知っているものと
そうしないと、スライム狩りが
勿論、俺はスライム水で大金を稼ごうなんて思ってなかったから、銅貨1枚で一杯の水を提供したし、特に俺が当時住んでいた貧民街では無償で提供した。
実際、俺の後を付け回して、水の採れるスライムの生息地を探ろうとするコソ泥たちも沢山いたので、俺は買い取った牧場の中でスライムを養殖した。
当然、そこらにいる野生のスライムの体液も普通に飲めるんだが、訳の分からない魔物として認識されているスライムから直接その体液を飲もうと試みる強者は存在せず、時折、豪壮な体力自慢が直飲みを試みたものの、それは個人の強さみたいな風潮に留まり、本来、まったく問題ないスライムの体液としての水とまでは認識されなかった。勿論、毒性や強酸性の体液を持つスライムまで口をつけてしまい死亡事故に陥るケースもあった為、野生のスライムをそのまま飲もうとする傾向は、ごく一部に限られた。
そうこうしている内に俺のスライム牧場は大きくなり、環境的に十分な水を提供するだけに成長した。
加えて、水不足なんていう自然現象も徐々に緩和され、殺伐さはなくなった。つまり、スライム水に頼る必要がなくなった。
水不足が緩和されても
それまで、水はタダ、ってのが当たり前だったんで、この心理的な革命は画期的と云えるだろう。
貴族や金持ち相手に売り出した“スライムのおいしい水”と云う商品は、はじめて水不足とは無縁にパッケージ化した俺の作り出したもの、と云う訳だ。
ほら、スライム由来の化粧水、アレも俺が最初に作ったんだ。
不純物のないやさしいスライム水に天然の薬草を調合して売り出したら、美容に興味のある女性たちに人気が出たんだ。
なので、商品名を“お嬢様のスライム”と名付けたんだ。そうしたら、何故か男性にも人気が出てね。お嬢様スライム・シリーズは大ヒットしたね。
品種改良は大変だった。
ともかく、普通に育ててしまうと、濾過されてキレイな真水になってしまうのがスライムの体液。
これをイチゴ味やメロン味にするのは大変だった。まあ、アルコールスライムのが難しかったんだけどね。
君はカクテル・スライム、もう試したかい? リキュール・スライムとスピリット・スライムを掛け合わせた美味しいアルコールスライムだ。
もしまだなら、ぜひ、ショットバーで頼んでみてくれ。オススメ、だ。凄く調合が難しかったんだ。
逆に、強酸性の体液を持つスライムに通常のスライムを掛け合わせた弱酸性スライムは比較的簡単に育成できた。
この弱酸性スライムが俺の作った商品の中では一番ヒットしたものかも知れない。
弱酸性スライムの体液は、人間の体と親和性が高く、お肌にやさしい。
肌の老廃物を取ってくれるので安全、且つ、持続的に健康を保てるアイテムとして、今や女性には欠かせない存在だ。
これはオフレコなんだが、衣類だけ溶かせるスライム、ってのも俺が作ったんだ。
アレは丁度、強酸性と弱酸性の中間種で、その手の界隈でヒットした。これは内緒にしておいてくれよ?
今、挑戦しているのは、輸血用スライム、だ。
ほら、王都で問題になっているヴァンパイアによる吸血事件。
スライムの体液で人間の血液と同等のものを作れるようになれば、ヴァンパイアだって人を襲うなんて事はしなくなる。
もし、コレが完成したら、自分が退治されてしまう可能性のあるリスクを犯してまで、人を襲う事はせず、輸血用スライムを購入するはずだ。
勿論、その名の通り、本来は医療用として品種改良しているものだから、医療現場の助けになる事を目標にしているのだけれどね。
――と、まあ、長々語ってきたのだけれど……
今みたいに、万能なスライム利用ができるようになったのは、最初にスライムの体液を飲んだっていう、ちょっとした勇気からだったんだ。
この魔物の体液を飲む、ってことが当時、いかに怖ろしいことだったのか、恐らく今の若者たちには決して分からない事だろう。
およそ、フグを初めて食べた者やキノコを食べた者、虫や蛇を食べた者などと同じくらい、食文化に対して画期的な影響を与えたんじゃないだろうか?
俺は魔王を倒した訳でもなければ、国を救った強者でも賢者でもない。
ただ、スライムの体液を飲んだ、ソレだけだ。
でも、何千年も何万年もの間、人間はスライムを飲み物なんて思っていなかったし、試しもしなかった。
ドルイドの井上さんから教えてもらっていなかったら、いまだ、人間はスライムを飲んじゃいない。少なくとも、俺が試してなかったら、あるいは多分、未来永劫、スライムを飲もう、なんて誰も思わなかっただろうし、試しもしなかっただろう。
おそらく、世界で一番、かっこうわるい英雄譚、かな?
正直、スライムスレイヤーとかスライムハンターなんて呼ばれ方はされたくないんだ。
スライム博士、俺はこう呼ばれる方が好きだ。
スライムは決して、魔物なんかじゃない。
悪い事が一つもないんだ。
俺がスライムに代わって代弁するのであれば「ボクはわるいスライムじゃないよ」じゃなく、「わるいスライムなんていないよ」と答えるさ。
――さて、と。
インタビューはこれくらいでいいかな?
もし、まだ聴きたいっていうなら全然聴かせるが、ちょっと場所を移さないか?
ほら、あそこに見える城、あれが俺の別荘なんだ。
スライム城、なんて皆から
向こうで、スライム・ワインでも飲みながら、スライム肉でも食べないか?
え?
スライム肉、ってなにかだって?
まあ、食べてみれば分かるさ。
それと、ね。
他にも見せたいものがあるんだ。
スライム人とか、スライム妖精とか、さ。
そうそう、ほら、俺の肌をちょっと触ってみなよ?
――な?
気付いたかい?
そう、俺も実は“スライム”なんだ。
え?
どういうことかって?
スライムだよ、スライム。
俺はスライムなんだよ。
いつから、って?
――さあ?
そんな
おかげで風邪も病気もひかない。実に、健康的ですがすがしい生活を送っているよ。
王都の人間も、いや、国中の人間が、今やそのほとんどが俺と同じさ。
大丈夫、君もじきに――
スライムは飲み物 武論斗 @marianoel
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