裏話 「俺の代わりにオチ書いてください」編

2019年8月29日

近況ノートを整理したかったので、こっちにあとがきを移します。


「俺の代わりにオチ書いてください」

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054890831229




とうもろこし様の自殺スイッチの話を読んでみて、最初に思い浮かんだのが安楽死制度でした。

死んだあとのごたごたを背負うことなく、苦痛もなしにボタン一つで死ぬことができる。なんと素敵なアイテムなのでしょう。


ついこの間の選挙でも、「安楽死制度を考える会」という政党もありました。

もしかしたら、「死」に対する距離感が縮まってきているのかもしれません。


それでも、分からないのは「死んだあとにどうなるか」です。

死後の世界が本当に存在しているのか、魂はどこへ行くのか。

誰にも分からないのです。


「死」に対する恐怖はありつつも、生きる希望が見つからない主人公が手にしたのが自殺スイッチなのでした。

そして、そのことを整理してくれたのがあの金髪、「華」でした。


「華」は私が書くキャラクターの中では、結構珍しいタイプですね。

言いたいことをストレートに伝えてくるような奴です。


だから、お説教臭くなりつつも、問いかけや助言が分かりやすいものになったのかなと思います。



また、彼の助言は私がたどりついた一つの答えでもあります。

自分の存在意義が分からなくなったときは、情熱を捧げられる何かを思い出す。

多少ニュアンスは違うかもしれませんが、言いたいことは大体同じです。

自分の声に耳を傾けて、やりたことを探す。


おかげで、こうして生きて小説を書けているわけです。

自分の使命って大事ですね。やっぱり。



さて、「華」も言っていたように「本来であれば、こんなところにいていい存在じゃない」んです。普段はもっと違うところにいるんですね。


今回はあくまでも出張というかたちで、主人公の前に姿を現しました。

しばらくはスイッチを使って自殺しようとする人々を止めるんじゃないかな。


別の作品で「華」の正体はばっちり明かされております。

全然違う立場で描かれているので、またいつかお話ししますね。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

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完全なる自殺スイッチ 続編 長月瓦礫 @debrisbottle00

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