あとがき

くー疲れました

 えー、と言った訳でですね。『しょうきんぐらし!』これにて完結です。最後までお読みくださりありがとうございました。


 この作品は元々コンパクトな話になる予定だったんですよ。去年(※執筆時)KACに根を詰めすぎたせいで、それまで連載していた長編の続きが書けなくなってしまったんです。そのリハビリで軽い長編を書こうと思ったんですね。

 1エピソード1万文字の10エピソードでサクッと終わる構想を思いつきまして。その様になる予定だったんです。それがどうしてこうなった……。


 多分、主要キャラが増えた時点で描写が増えてしまったのが主な原因かな。最終エピソードでは4万文字を超える始末ですよ。これはもう癖としか言いようがありませんな。自作っていつもそうなんです。話が長くなる。困ったものです。

 だから誰もついてこなくなるのかも。あはは……(遠い目)。


 ただ、元々この執筆がリハビリ目的でしかないので、評価は全く気にしていません。長編作の感覚さえ取り戻せればいいので。なのでPV0が並ぶのも面白がっていました。いいネタになるなって。

 いや勿論読まれて欲しいですけどね。感想コメントで盛り上がって欲しいですからね。そうならなくてもノーダメージって言うだけで。


 作品を読んだ方は分かると思いますけど、この物語はノー設定のノープロットです。事前にな~んも考えずにいきなり勢いで書いておりました。それがよく分かるのが技関係です。全て初出はその場での思いつき。むっちゃテキトーです。初期は毎回違う技名だったのもそのためです。技を繰り出してもそれがどう言うものなのかは全くイメージしていませんでした。そう言うのが出来るのも小説のいいところですね。

 ――手抜きにもほどがあるので、良い子は真似しちゃダメだぞ!


 この物語、ユウタスから始まっていますが、彼が一番の主人公ではないですよね。一番メインで動いたのは多分アレサです。なのにユウタスから物語が始まっている。これもテキトーに書き始めた故のアドリブと言えます。書き始めた頃は、もうちょっとユウタスが活躍するはずだったんですよ。拳闘士なので技がパンチ限定と言うのにも困ったものでした。何も考えずに書くからこうなるんですよね。反省。


 アレサの男言葉は個性のひとつだったのですけど、上手く活かしきれていませんでしたね。漫画だとそこは気にしなくても絵で判別出来るのですけど、文章だけの小説の場合はもっと工夫をするべきでした。会話文でもこれはアレサとユウタスのどっちが喋ってるの? ってなったシーン、多い気がします。むう、精進せねば。


 作中で一番成長したのがアコ。彼女、最初はほぼポンコツドジっ子キャラで、自分の中ではかなりの挑戦だったんです。初めて入るダンジョンでは絶対迷ってしまうと言う個性、上手く描写出来ていたでしょうか。

 3人の中で唯一の魔法使いなので、後半ではメキメキと活躍シーンが増えていきますが、この魔法も基本その場での思いつきです。もっとしっかり設定すれば良かったですよね……。


 この作品は冒険者達の冒険の日々を描く日常系で、物語を〆る倒すべきボスが存在しません。だから話を大袈裟にせずに、色々あるけど冒険の日々は続くよって終わりにしたかったんです。最後は割とスケールが大きくなってしまいましたけどね。


 普通の主人公が規格外の敵を倒す話って、自分の中であんまりリアルじゃないんです。だから敵のスケールが大きくなるにつれて自力でボスは倒さない、倒せない感じになっていってます。

 そう言う意味では、老ドラゴンを倒したあの頃が一番主人公達が主役っぽい活躍をしていたかも。天空の神殿のカニっぽいやつまでかな。あの頃が一番書いていて楽しかったかも知れません。


 3人の関係は最後まで仕事上のパートナーですよね。あんまり恋愛的なのは書きたくなかったので、ユウタスとアコがちょっとお互いを意識するくらいで終わっています。今の私はこれが精一杯……(小さな万国旗をキュルキュルと巻き戻しながら)。


 この作品はここで完全に終わりとなります。ボスのいない作品なので、ネタさえあれば続きも書きやすいのですが、続編の予定も外伝の予定もありません。

 もし物語を気に入って書きたいって人がいたら続きを書いてくださって構いません。そう言う人がいたら嬉しいですけれども……。


 そんな感じで、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。このリハビリのおかげで、書きかけの長編もまた続きが書けそうな感じがしてきました。

 最後までお読みくださり有難うございます。よろしければ私の他の作品もよろしくです。

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